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ベト株ニュース - IPO関連

バオベト保険、早くも第2回株式競売を行わざるをえない危機(1)

[2007/06/21 JST更新]

 6月26日は、バオベト保険のIPO(新規株式公開)で落札した株式に対して払込をする最終日となっている。その日が近づくにつれ、OTC市場でのバオベト保険の株価(落札購入権の価格)が下落し、落札者がデポ(IPO保証金)を放棄する傾向が強くなり、早くも第2回競売を行わなくてはならない危機を迎えているという。
 
損切りしなくてはならない時期が来た?

 一部の証券会社情報によると、現在バオベト保険のOTC市場での取引価格がはおよそ6万8,000ドン~7万ドンとなっているが、需要がかなり低く、成立し難くなっているという。
 シーバンク証券のある投資家は、更に値が下がることを恐れて、損切り覚悟で6,000株を売りに出したが、未だに購入者を見つけることが出来ない。

 5月31日の午後には印象的な光景があった。競売結果が徐々に発表されるようになると、落札した購入権を8万2,000ドン以上として売り始めた仲買専業者が現れたのだ。しかしその数日後には価格が7万7,000ドン~8万ドンへと移っていき、最も取引が成立していたのは、7万5,500ドン~7万6,000ドンの価格帯だった。
 そして今から一週間ほど前から、更に値下がりした新しい価格が出始めたが、その価格も支払期日が近づくにつれて、下落幅を広げている状況だ。
 
 別の側面もある。6月26日にはペトロベトナム保険(PVI)の第2回株式競売がハノイ証券取引所で行われるのだ。発行株式数は1,000万株、最低公募価格が5万ドンである。
 PVIの主な業務内容は、再保険を含む損害保険分野である。損害保険のマーケットシェアは18.3%で現在第3位(第1位バオベト保険、第2位バオミン保険[銘柄コードBMI])だが、成長率から見るとバオベト保険を大きく凌いでいる。従ってバオベト保険を落札した資金がPVIへ流れてしまう可能性が無いわけではないのだ。

 一方、投資家の多くは株価の割高・割安を見極めるためにPER(株価収益率)を参考にするが、バオベト保険のPERは、仮に株価を6万9,000ドンとすると89.54倍ということになる(2007年のEPS(1株利益)をおよそ770.59ドンとして)。しかしバオベト保険の収益成長スピードが高くないとすれば、有望な企業だとはいえ、厳格な投資家から見るとこの指標が受け入れがたい数字に映る可能性はある。
 仮に2007年-2008年業績の成長が素晴らしく、PERが30-40倍となったとすれば納得のいく株価だといえるだろう。しかし、日々厳しくなる同業他社との競争、中でも2008年1月1日よりベトナム保険市場が開放されるスケジュールを考慮すれば、バオベト保険の成長率は18~20%程度と見るのが妥当ではないだろうか。
 そう考えると、現在の6万8,000ドン~7万ドンという価格は、バオベト保険に対する信頼と将来への潜在力が評価されてこその価格だといえるのだろう。

(2)へ続く