株を安く手に入れる手はいくつもある
これまでのIPOを見て来たが、国内投資家の大部分はみな短期保有、つまり短期間で売買を行おうと目論んでいる。たとえ資金がなくても、どこからかIPO保証金には必要なお金を借りて来て、登録をしてしまう。
証券会社を通して競売委託であろうと、直接自分で競売を行う場合であろうと、僅かな利ざやが見出せようものなら、結果が出たらすぐに売り抜けようとするである。
このところ証券会社が競売総額の40~50%を肩代わりするサービスを競売委託の形で競って打ち出していた。短期思考の投資家も、もし総額の50%近くを融資してもらえるならば、仮に売り抜けられなくても構わないと思惑していたようだ。
ところがバオベト保険のIPOは上場市場及びOTC市場が冷え込んでいる時に行われたという背景もあり、競売後に価格が上昇せず、値崩れが始まった。
更に商業銀行に対する証券担保貸付制限(貸出総額の3%を超えては、証券投資目的で貸付を行えない)が通達された。ほとんど全ての銀行がこの制限をすでに超えていたり、大きく上回っていたりしていた。
(商業銀行ばかりでなく)証券会社が、バオベト保険株を含め証券投資するための貸付を中止するというニュースが流れてからすぐに、個人投資家による売り圧力が一気に高まった。融資を受けられない投資家はすぐに売却しようと考え、融資を受けられた投資家は、その影響を心配し、やはり売却しようかと考えたため、結果バオベト保険の価格は急落することになったのだ。
IPO保証金の放棄を考慮すれば、清算されなかった落札株式を売却するために第2回株式競売を行う可能性は排除できないだろう。多くの投資家、特に7万8,000ドン以上で落札した投資家は、気軽に保証金放棄をするのではないかと予想されている。
本当にバオベト保険に投資がしたくて、仮に8万ドンで落札した投資家の場合、仮にIPO保証金を放棄しても、ずっと安い価格でOTC市場を通して買うことが出来るのだ。7万8,000ドン以上で落札した投資家数は全体の20%以上に達している。現在6万8,000~7万ドンで取引され、しかもそれが最安値というわけではない銘柄を、7万8,000ドン或いはそれ以上で購入しようとするだろうか?
(終)