11月中旬に銀行間の金利は大きく変動した。ベトナムドンの翌日物金利は一時年利12%まで上昇した。
経済日報では、国家中央銀行のグエン・ゴック・バオ財政政策部長と銀行間金利の変動についてのインタービューを行った。
記者) 商業銀行の資本が足りないために、上記のような状況が起きているのでしょうか?
バオ部長) 10月及び11月初めには、商業銀行の流動資本は特に問題ありませんでした。ここ数日流動資本がやや縮小する兆しがありますが、決済に対する需要は確保できています。しかし、ここ数年と同様に通常年末には企業の資本需要が増加し流動資本へも影響が出ます。そこで銀行間金利を引上げました。
記者) この状況は異常だといえますか?
バオ部長) 先ほど申し上げたとおり、こうした状況は以前にも起きています。しかし、今年は通常の12月より早く、11月中に起きました。こうした経済変動に対しては、財政政策管理執行機関から、少なくても短期的な予測を主体的に出してもらいたいと思います。
記者) 国家中央銀行はこの状況を安定させるため、どのような対策を出しましたか?
バオ部長) 想定内のことでしたが、国家中央銀行は即座に市場の流動性を高めました。また国家中央銀行総裁が発行した2007年10月22日付け指示第06号に基づいて、銀行に対して決済能力を確保するため、資本のバランスを主体的に取り、全ての決済手段をチェックするように改めて要請しました。
具体的には総裁は銀行へ、流動資本の管理を強化し、資本の供給と需要のバランスをとり、顧客の決済需要(特に年末の給与・賞与)を満たすために決済能力を確保し、安全確保比率、特に信用機関の活動の安全確保比率についての規定にある決済能力比率を維持するように要求しました。
一方、私たちは市況を緻密にフォロー、その状況に沿って予測を出しました。11月6日から現在まで、国家中央銀行は公開市場操作の舵取りを変更し、商業銀行の流動資本を支えるために、国債買い入れを行っています。そのため、銀行の流動資本は通常に戻り、また金利が安定しつつあります。
記者) 国家中央銀行はどのぐらいの国債を買い入れましたか?現在銀行間金利はどうのように変動していますか?またドンの供給はインフレへ影響を与えますか?
バオ部長) これまで国家中央銀行は市場へ10兆ドン(約690億円)以上を投入し、現在では、翌日物金利は年利8%のレベルで安定しています。流動資本の問題は常態に戻り、金利も安定しつつあると考えています。国家中央銀行はインフレを抑制し、経済発展を支援するという目標を達成するため、市況を続けてフォローし、決済資金の増減スピードに注目していきます。
国家中央銀行は市場を安定させるため、決済資本を一時的に支援していますが、同時に資金回収の手法も行使することができますので、10兆ドンの供給もインフレへの影響はありません。
記者) 銀行間金利が大きく増加したことは、商業銀行の調達金利と貸付金利へ影響を与えますか?
バオ部長) 影響はありません。現在市場の資本の需給が通常のレベルであり、殆どの商業銀行は2007年度の資本調達・貸付の目標を既に達成しています。また商業銀行も決済能力を確保するためにかなり大きな流動資本を確保しています。
一方、国際市場の金利も下落する傾向にあります。それに加えて国家中央銀行は市場金利を安定させる政策を出しているので、商業銀行の調達・貸付金利は安定しています。