ベトナム印刷協会(ビナプリント)のグエン・バン・ゾン会長は、年平均伸び率が+10%以上期待できる産業は外国企業の渇望の的で、直接投資や国内企業の買収の形で同産業への参入が増加すると予想する。
この数年で既に数件のM&A(合併・買収)が成立している。具体的には、タイのサイアムセメントグループ(SCG)によるティンタイン包装社の株式80%取得や、韓国のドンワンシステムズコーポレーション(Dongwon Systems Corporation)によるミンベト包装社への出資などがある。
将来の発展が予想されているにも関わらず、国内企業が買収に応じてしまう理由について、前出のゾン会長は「国内企業には自信が欠如している」と指摘する。多くの国内企業は、先進的な技術、デザインや企業統治の能力、他の外国企業とのつながりなどで、いずれも後れを取っていると感じているという。ゾン会長は、競争したければ戦略を練って投資するしかないとしている。