この調査は、世界計60か国の消費者3万人以上を対象に実施されたもの。同指数は100が「楽観」と「悲観」の分かれ目で、ベトナムは2011年から2014年第2四半期まで100ポイントを下回っていた。同調査が開始された2006年第1四半期以降のベトナムのCCI最高値は、2010年第2四半期に記録した119ポイント。
今期のベトナムの前期比CCIは、アジア太平洋地域の中で最も下げ幅が大きかった。ポイントが大きく低下した理由は、小売業の成長速度が鈍化していることに加え、海外直接投資(FDI)が伸び悩んでいるためだという。
ニールセンによると、「余剰金の使い道」についてベトナムでは消費者の73%が「貯蓄」と回答し、世界最高水準となっている。世界平均では48%だった。「貯蓄」以外の使い道としては、「旅行」(45%)、「IT製品の購入」(35%)などが挙げられている。
調査対象となったベトナム人のほとんどが「ベトナム経済は低迷している」と回答し、86%が過去12か月間に家庭内での支出を抑えるため節約を心掛けたという。特に支出を抑えた項目は、「買い物」「ガス・電気代」「娯楽」などとなっている。