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  ホーチミン市場は、前日にブルームバーグがベトナム経済の見通しを積極的に評価する記事を掲載したこと、2大都市のCPIが5か月ぶりに揃って上昇したことが市場への好材料とならず反落したのに加え、ETFが引き続きベトナム銘柄を売却するとの情報もあり、投資家は慎重姿勢で寄付きから570割れ。朝方プラスだったペトロベトナムガス[GAS]や前日好調だったマサンインベストメントグループ[MSN]が値を下げると投資家心理が悪化。買い材料なく後場には562付近まで値を下げたが、ベトコムバンク[VCB]の上昇がインデックスを押し上げ、▲3.46ポイント(0.61％)安の567.43で引けた。全国CPIも4か月ぶりに上昇に転じたが、市場に作用しなかった。

  VN30銘柄で上昇したのは、VCBと売買高トップのFLCグループ[FLC]、ダナンゴムタイヤ[DRC]の3銘柄のみ。最も下落が目立ったのはペトロベトナム・ドリリング[PVD]で、直近で上昇した3月5日から▲1万1900VND(▲20％)も値を下げている。一方、前週から引き続き堅調なのがケーブル製造販売のサコム開発投資[SAM]で、前日は値を下げたものの、3月13日比で+1200VND(+9.4％)上昇。前日に国家資本投資経営総公社(SCIC)が持ち株売却を計画と報じられストップ高したアンザン水産商事[AGF]が引き続きストップ高した。

  ハノイ市場も▲0.62ポイント(0.74％)安で続落。時価総額上位のアジアコマーシャル銀行[ACB]、ペトロベトナムテクニカルサービス[PVS]が揃って値を下げたことが響いた。また、タンロン投資グループ[TIG]の下げが目立った。