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  前週末続落したホーチミン市場は、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉の妥結が先送りされ、これまで期待先行で買われてきた関連銘柄が軒並み下落した。寄付きから620を割る617.12で、これがこの日の高値に。しばらくは614付近で揉み合いが続くも、ベトコムバンク[VCB]、ベトナム投資開発銀行[BID]が大きく下げたことで、前引け前に605台まで下落。後場は若干持ち直したが、▲11.59ポイント(1.87％)安の609.47 で3日続落し、610を割った。308銘柄中、上がり銘柄数47に対し、下がり銘柄数は174に達した。

  TPPへの期待感でこれまで上昇していた製造業で大幅下げが目立った。タインコン縫製商業投資[TCM]、フンブオン水産[HVG]、サオタ食品[FMC]、HAI農薬[HAI]がストップ安。TMT自動車[TMT]、リー冷蔵電気工業[REE]、カスミナタイヤ[CSM]、ビンホアン水産[VHC]など軒並み大きく値を下げた。金融銘柄では上昇銘柄ゼロ。銀行株ではVCBが▲2000VNDの大幅安。ホーチミン市証券[HCM]、サイゴン証券[SSI]も揃って下落。保険株は大きく下落し、バオベトグループ[BVH]、バオミン保険株式公社[BMI]はストップ安した。一方、臨時株主総会で577不動産[NBB]株保有比率引き上げを討議することを発表したホーチミン市インフラ投資[CII]が上昇したほか、サオマイ建設投資[ASM]が5日続伸。今日上場のテーゾイソー[DGW]は取引基準価格から+5500VND(+10.58％)高で引けた。

  ハノイ市場も、▲1.82ポイント(2.14％)安で続落。売買高トップのサイゴンハノイ商業株式銀行[SHB]、ペトロベトナムテクニカルサービス[PVS]、アジアコマーシャル銀行[ACB]など大型株が軒並み下げた。TNG貿易投資[TNG]、キムビーステンレス製造輸出入[KVC]がストップ安。一方、FIT投資[FIT]は小幅に上昇した。今日上場の建設業パシフィックディンコ[PDB]は基準価格から+1900VND(+12.67％)上昇した。