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  ホーチミン市場は、前夜の米国株式市場がこれまでの勢いなく、感謝祭を前に様子見姿勢だったこともあり、売り先行で朝方からだらだらと値を下げ、目立った反発もなくVNインデックスは▲4.98ポイント(▲0.73％)安の678.18で引け、4営業日ぶりに反落した。主力株は軒並み下落し、ビナミルク[VNM]、ペトロベトナムガス[GAS]、ベトコムバンク[VCB]、ビングループ[VIC]、ヴィエティンバンク[CTG]の時価総額上位5銘柄が揃って下落したほか、ファロス建設[ROS]が大きく下落してインデックス下落の重しになった。VNMが引き続き海外投資家に強く売られた。売買代金は2兆2600億VND(約111億円)、前日比▲3.4％減少した。

  売買高トップのFLCグループ[FLC]は大幅安。一方、2位のホアン・アイン・ザライ[HAG]は大幅高、3位のFITグループ[FIT]も堅調だった。タンタオ不動産[ITA]、ドゥックロンザライグループ[DLG]、ビントゥアン鉱産工業[KSA]、ROS、ホアファット鉄鋼グループ[HPG]、ホアセン鉄鋼グループ[HSG]、VNMなども活発に取引された。

  業種別で見ると、不動産・建設株、ガス関連はまちまち。食品・飲料株もまちまちで、VNMが下落する一方、昨日上場後初の配当を発表したマサンインベストメントグループ[MSN]は上昇。天然ゴム関連はまちまちだが、HAGとその子会社ホアン・アイン・ザライ国際農業[HNG]が大きく上昇した。鉄鋼株はまちまち、HPGとHSGの2主力株はどちらも上昇したが、SMC投資貿易[SMC]がストップ安し、買い気配がなかったことが目立った。繊維・縫製株もまちまちだったが、ミラエ[KMR]が近々、第三者割当増資を実施し時価の2倍相当の株価で新株を発行し、多額の資金を調達するとの報道を受け、6営業日ぶりに反発してストップ高した。タインコン縫製商業投資[TCM]もストップ高した。運輸関連もまちまち、サイゴン・ツーリスト運送[STT]が4営業日連続でストップ安したことが目立った。電力株はほぼ横ばいだった。

  自動車関連株はほぼ全面安だったが、それとは対照的にTMT自動車[TMT]が5営業日連続でストップ高し、7営業日続伸、直近1週間で+40％の上昇となっている。金融関連は軒並み下落した。

  木材加工株はほぼ全面高、中でも2016年決算で累積赤字額が払込資本金を上回れば強制的に上場廃止になるVICの系列企業チュオンタイン木材加工[TTF]が4営業日連続でストップ高し、直近1週間で+23％上昇したことが目立った。TTF株は直近1か月で▲33％、直近1四半期で▲46％下落している。製薬株もほぼ全面高で、中でもクーロン製薬[DCL]が3営業日続伸ストップ高、ハウザン製薬[DHG]、イメックスファーム医薬品[IMP]、ドメスコ医療輸出入[DMC]、OPC製薬[OPC]など多くの大型株も揃って堅調だった。

  ハノイ市場も朝方から下落基調で取引が続き、こちらも目立った反発もなく、HNXインデックスは▲0.22ポイント(▲0.26％)安の81.18で取引を終えた。主力株はまちまち、アジアコマーシャル銀行[ACB]、VCS高級クオーツストーン[VCS]が上昇する一方、ビナコネックス[VCG]、ティエンフォン・プラスチック[NTP]が下落し、PVIホールディングス[PVI]、ペトロベトナムテクニカルサービス[PVS]が横ばいだった。売買代金は2800億VND(約13億8000万円)、前日比▲4.5％減少した。