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[ハノイ証取]
ACB:フィッチが格付けを据え置き
[2006/12/26 11:31 JST更新]
格付け機関のフィッチがアジアコマーシャル銀行[銘柄コード:ACB]の個別財務格付け(銀行にのみ付与されるもの)をA~Eの「D」、サポート格付け(政府または機関株主といった、銀行に対する潜在的な支援提供者の支援性向や、その支援能力を評価するもの)を1~5の「5」に据え置いた。ちなみに、「D」の定義は、「当該銀行は外生的または内生的な問題を有しており、収益性、バランスシート、フランチャイズ、経営、営業環境および見通しに懸念が残る。新興市場諸国の銀行は、必然的に、外生的要因の影響を受ける機会が多い」、そして「5」の定義は、「潜在的な支援提供者の財務力が非常に脆弱であるか、支援性向が欠如しているため、外部支援を受ける可能性はあるものの、これに依存できない銀行」となっている(フィッチのウェブサイトから)。
その詳細を以下にまとめた。
・今回の格付けは同行の高い利益率と十分な資本を反映したもの。ここ数年の成長は目覚ましく、バランスシート(総資産)は2005年末現在までの3年間で130%増となっている。
・融資比率は、個人:50%、民間企業:40%、国営企業:10%。国有銀行が見向きもしないリテールを得意としている。
・急成長にもかかわらず資産のクオリティーが良い。過去数年間の不良債権は少なく、不良債権比率は2005年末現在で0.3%となっている。
・ほとんど全ての融資が担保付であり、融資額に対する担保比率も高い。ただ、手続きの不透明さや法整備の後れから、担保権の実行は手間がかかる。
・利益率は高水準にあり、リテール融資における利ざや拡大、まずまずの手数料収入、コスト効率の高さ、それに貸倒引当金の低さなどからROAが1.5%となっている。
・資本は十分であり、2005年末現在の株主資本比率は5.3%、年平均成長率は12.0%となっている。
・ベトナムが新興経済で法整備が進んでいない点を鑑みると、成長にあわせて資本の強化を図るべきである。
[Thanh Nien 12月22日]
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