VIET-KABU - ベトナム株情報
印刷する | ウィンドウを閉じる

[市場概況]
証券市場と銀行市場:協力かそれとも競争か?

[2007/05/14 21:25 JST更新]

 これは国家中央銀行とベトナム工商銀行(インコムバンク)の間で5月9日に開催された“WTO加入を背景にした証券市場と、その銀行市場への影響”というセミナーの一つの主な内容だ。
 財務省に属する金融科学院のブー・ディン・アイン博士によると証券市場が、資本調達ャンネルとして独占的な役割を果たしていた資本吸収と企業投資という銀行システムにとって代わっているという。しかし、企業は証券市場を通して住民の間に寝かされていた資本を大量に吸収することができるので、銀行の資本供給負担はかなり減ることになった。証券市場が発展して銀行システムのリスクの一部を担うことで、商業銀行は非信用サービスをはじめ、短期信用貸付に集中することが出来るようになるわけだ。
 アイン氏によれば銀行の信用市場と証券市場との関係は、競争しながら協力する関係で、つまり依存関係にあるのだという。証券市場が発展すればするほど、銀行市場も活況を呈し、証券市場が衰退する分だけ、負の影響が銀行市場に現れる。
 たとえば2006年から今までの証券市場の暴騰によって商業銀行(国営銀行と株式銀行)は簡単に増資することができた。数年前までは商業銀行は資本を増資するために、国際基準を満たす自己資本比率をやっとの思いで確保したり、国家予算からの資本や海外からの借入資本を待ったりしていたが、現在では転換社債・株式発行による増資が競って行われている。銀行株が高止まりし、熱い銀行株市場を形成しているからできたことだ。
 更に証券市場の暴騰に伴って資本需要が大きくなっている。その資本需要に応じる最も大切な原資となるのが銀行の信用取引だ。殆どの銀行は投資家の不動産担保による借入金や株抵当による借入金を通して証券市場に大きな資本を直接的若しくは間接的に投入している。
 国家中央銀行の金融政策部長であるグエン・ゴック・バオ博士は、証券市場が発展すれば金融市場の発展を促進するので、銀行システムにおける期限リスクや為替相場変動リスクが最小限となり、その結果政府は金融政策実施や金融、信用、支払等の活動管理をスムーズに行えるようになると指摘した。
 保険会社や証券投資ファンド等の金融機関と同じように、商業銀行も自分の無限な金融能力を生かすため、証券会社を子会社として設立し運営している。これらの活動は、商業銀行が上げた2006年初めから現在にいたる巨大な利益の、かなり大きな部分を生み出したのだ。

[Kinh te & do thi 5/10]


印刷する | ウィンドウを閉じる

◆ 免責事項

© Viet-kabu.com 2002-2026 All Rights Reserved.