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[市場概況]
高層ビル建設ラッシュの行方(2)
[2007/06/10 11:28 JST更新]
高層ビル建設ラッシュに沸く不動産市場では、新世代の大規模ビルが生まれようとしている。この新世代ビル一棟の規模は、現在のA級オフィスとB級オフィスの総床面積合計に匹敵する。キンド食品[銘柄コード:KDC]は、レロイ通りに面した、ベンタイン市場の反対側に45階ビルを建設する計画に合意した。このビルの総床面積は17万1,000平米に達し、そのうち賃貸面積は13万1,000平米となり、現在ホーチミン市で貸出されているオフィス全種(A種・B種以外も含めて)の総面積の3分の1に相当する。この事業の投資資金は2兆6,560億ドン(約194億円)である。
ビテスコ社によってホーチミン市第1区のハイチェウ-ホトゥンマウ-ゴドゥックケイ通りで建設されている新世代ビルFinancial Towerも負けてはいない。68階建のこのビルは、賃貸面積が10万平米、投資総額が1億2,500万ドル、2010年に完成する予定である。このビルの近くでは、総床面積がFinancial Towerと同じBIDVタワーが現在設計中となっている。その他、ベトコムバンクはベンタインツーリストと協力し、総床面積7万7,000平米のビルを建設のために5,500万ドルを投資する予定だ。
こうした大規模事業で、2010年にはホーチミン市のオフィスレント面積は現在の3倍になると予想されている。既に展開している事業が計画通り進めば、今後3年間でホーチミン市のオフィス面積は毎年約20万平米増加することになるという。
企業がビル建設に群がる理由は、自社の事務所の需要を満たすという目的は一部だけであって、大部分はオフィスレントから生み出る利益を目指しているためだろう。海外資本の流入が増加すれば、国内企業の成長に合わせてオフィスレントの需要は大きくなると予想されている。現在オフィス1平米の平均レント代は32ドル/月(A級ビル)と28ドル/月(B級ビル)となっているので、中型ビルでも毎年の売上高は数百億ドンに達する。その他、株の価値を増加させるため、不動産に投資している会社も少なくない。不動産は目に見える有形資産なので、株主は会社を信用することになる。
しかし、現在のような高層ビル建設ラッシュが続けば、オフィス供給が急増、余剰危機が発生し、レント代が大幅に下がる可能性がないとは言えないのも事実だろう。
(終)
[Tin nhanh chung khoan 6/5]
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