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[市場概況]
海外投資家の動きを見て株を買うべきか?

[2007/07/02 20:32 JST更新]

 現在でも、海外投資家の株式売買を自分の売買決定のお手本とする投資家は多くいる。その考え方や実際の海外投資家の影響はどうなっているのだろうか?

① 考え方からの影響

 海外投資家がベトナム証券市場に参加することは証券市場の発展に大き貢献する。2005年末、2006年初めから海外投資家の取引量が大きく増加し、市場全体の取引を活性化させた。それがVN指数と上場企業の規模拡大に寄与した。
 知識や経験が豊富であり、資本潜在力が高い海外投資家が参加したことで、国内投資家の証券市場に対する関心が高まり、それが市場を更に発展させ、国内投資家の全面的な成長に力を与えることになった。
 こういったこともあり、国内投資家は海外投資家の売買をより密接にフォローするようになった。多くの投資家は海外投資家の売買を自分の売買決定の指南役とするようになった。つまり海外投資家が売買した株を売買するのだ。
 海外投資家の売買を自分の売買決定とする投資家は、自身を受動的な立場へ追いやった。逆にいうと海外投資家は、ベトナムの文化、法律への理解が不足している点や、外国人投資家保有率に対する制限など、アドバンテージがないにも関わらず、海外で投資をする際に、思いもよらなかったポジションを国内投資家にあてがわれたと言えるのだ。
 海外投資家の売買によってその銘柄が良いか悪いかを判断したり、その銘柄の株価の騰落を予想したり、また海外投資家の売買高の増減によって市場のトレンドを判断することが多い。
 国内投資家のそういった考え方を把握すると、今度は海外投資家の仕事はいっそう単純なものとなる。ある株を買って、国内投資家がそれをまねて多くの株を買い、価を引き上げるまで待つだけでよいのだから。そして海外投資家は期待利益に達するとその株を売って、国内投資家もそれに従い、同じ株を売るので、株価が下落していく。もし、国内投資家が自分の考えを変えなかったとすれば、このサイクルが絶えずに繰り返されたことだろう。
 国内個人投資家の考え方を把握したいくつかの国内グループが海外投資家の名前で開設した口座を通して取引し、国内個人投資家の心理に影響を与えるということさえ起こる可能性も否定できない。

② 現在の影響

 ところが現在、市場ではいろいろな変化が認められる。以前、海外投資家は長期投資を目指していたが、現在、スイングトレードをする海外投資家が多くなる傾向にある。したがって、国内投資家が上述の考えにまだ拘泥していれば、海外投資家がスイングするための波を作ってしまうだろう。
 著者が考えるところでは、現在海外投資家に好かれる銘柄の外国人保有枠が一杯になって来ているので、彼らの影響はもはや以前のように強くないのではないかということだ。更に国内投資家の一部は、市場の調整局面を経て経験や知識がより豊富になり、財務能力や関係を強化してきている。これらの投資家は、他の個人投資家に大きく影響し、更に海外投資家の優位性にも影響を与え、市場の新興勢力と呼べるほどになってきている。現在、経験がある国内投資家は海外投資家の動きを見るは、需給状況を判断するためだけであり、自分の売買を決定するためではなくなっている。
 政府が次に外国人保有枠を拡大する規定を発表する時に限り、海外投資家は以前のポジションを取り戻すことができるのだろう。

[経済日報-Lao Dong 6月27日]


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