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[ホーチミン証取]
SJS:不動産6大案件へ600万株発行

[2007/07/27 21:28 JST更新]

 ソンダ工業団地[銘柄コード:SJS] は株式競売をホーチミン証券取引所で8月10日に行う予定である。政府(代表者はソンダ総公社)保有の600万株、最低公募価格は23万 5,000ドン/株となっている(7月27日の終値は25万8,000ドン/株)。そしてこれはSJSへ長期投資するチャンスだと見られている。
 SJSの2007年3月12日時点の定款資本は2,000億ドンであり、そのうち政府が51%、幹部社員が5.21%、社外株主が43.79%(うち外国人投資家の保有率が10.78%)保有していた。7月19日には外国人投資家の保有率は19.11%へ増加している。
 今後の数ヶ月間、鉄鋼価格は現在のように高騰を続けていると予想されている。一方、ベトナムセメント協会とベトナムセメント総会社はメンバー企業がセメント価格を3%(2万ドン/トンに相当)上昇させることに同意した。
 建設資材市場の変動は、すぐさまSJSの原材料調達コストに影響し、建設投資費用を引き上げ、原価高騰に直結する。
 住宅と都市区の開発販売による売上高が総売上高の95%を占めているSJSでは、不動産のリスクを減少させるため、経営分野を多様化し、将来的には旅行手配、保険業、証券投資業などの分野にも進出する計画がある。
 新都市建設、工業団地近辺の住宅・オフィスサービスの開発、工業団地に供給する人材を教育するために高等学校や技術学校の建設投資なども、SJSが目指している事業である。現在、SJSは規模が大きい不動産事業6案件を展開している。

 第1事業はホアビン省での北部住民区である。この事業の総面積は24万平米、そのうち住宅用の土地が10万 6,096平米(総面積の44%)を占め、更に近辺の土地が3万9,007平米、別荘用の土地が1万3,918平米、アパート建設用の土地が3万7,571平米である。資本総額は1,481億2,372万4,000ドン(約11億2,200万円)、施工期間は2004年3月~2008年3月である。売上高利益率は16.47%、資本利益率は23.06%である。現在、総面積の20%はすでに販売が開始されている。
 第2事業はクアンニン省でのソンダ・ゴックブン・バイオマス観光地である。宿舎、娯楽施設などを含む海洋バイオマス観光地をゴックブン島に建設し、地域に既にあるインフラと結合してハロン湾観光コンプレックスとする一大観光センター形成を目指している。総面積は39ha、うち旅行サービスセンターが2.37ha(6.07%)、高層ホテルが6.2ha(15.89%)、湖上ホテルと湖沼面積が6.89ha(17.66%)、バンガローリゾートが12.54ha(32.15%)。資本総額は2,481億9,213万 8,000ドン(約18億8,000万円)であり、施工期間は2004年8月~2008年8月となっている。
 続いて資本総額が2,877億7,200万ドン(約21億8,000万円)に達するミィディン・メチ都市開発事業である。施工期間は2002年3月~2007年9月。現在、総面積の80%ではすでに販売が展開されており、2007年中に完了する予定である。
 第4事業はハタイ省でのナムアンカイン新都市事業である。総面積は312ha、資本総額が1兆 3,746億7,558万6,000ドン(約104億円)である。施工期間は2004年第3四半期~2014年第3四半期まで、2007年第3四半期末より販売を展開する予定である。
 第5事業はクアンニン省ハロン市でのソンダ・ハロンホテル事業である。これは部屋・店舗などやレストラン経営を含む4つ星15階建てホテルと、高級別荘26棟を建設して販売する事業である。現在、低層ホテルは建設完成の段階に入っており2007年中に営業が開始される予定である。一方高層ホテルは技術を審査を受けており、2010年にオープニングを迎える予定である。
 第6事業はホアビン省のティンスアン・バイオマス都市事業である。資本総額は1兆8,839億646万9,000ドン(約142億7,200万円)であり、施工期間は2007年第1四半期~2016年第4四半期となっている。

[経済日報 7月24日]


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