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[ホーチミン証取]
新取引方法導入初日、様子見姿勢強く

[2007/07/31 21:01 JST更新]

 7月30日にはホーチミン市人民委員会の主席であるレー・ホアン・クアン氏が、ホーチミン証券取引所でザラ場方式導入初日オープンのためのドラを叩いた。各証券会社を一回りしてみたが、混在はしているが、投資家の多くは様子見に来ただけだと直ぐに気がついた。

急ぐ必要はない

 7月30日、ホーチミン市1区にあるサイゴン証券会社(SSI)の取引場には普段より大勢の人がやって来た。SSIで口座開設している経験豊富な投資家であるファム・カック・ザウ氏も早めに来てみたが、様子を見るだけだとそっけなかった。「新取引方法を勉強したが、良く理解できたかどうかわからないので、様子を見てから少しずつ参加しても遅くはないだろう。」
 一方、投資家であるタイン氏は市場が下落している時に買いと思っているが、冒険する勇気がまだないと素直に認めた。ザラ場方式が導入されたばかりの現時点で、大量に売ったり買ったりする勇気のある人はいないのではとタイン氏は指摘した。
 1区のレー・ゴ・カット通りにあるアジア銀行証券(ACBS)の取引場にも多くの投資家がいた。早く来て、取引の終わりまでずっと座って様子を見ていた投資家のH氏は、新取引方法がかなり複雑であり、新しい投資家は慎重に対処しないと大きな損失を蒙ることになるとコメントした。
 しかし、投資家が心配しているのは、新しい取引方式が導入された時には、投機的な投資家が株価を操作する可能性が高いということだ。ザラ場方式に入った途端、ACBSの取引場にいる多くの投資家は、いくつかの銘柄の株価操作の兆候(一部の大口投資家がこれらの銘柄の株をストップ高の価格で大量に買ったりストップ安の価格で大量に売ったりする)について話し出して、騒然となった。

成行注文ATOで株価を操作できる?

 ACBSでの有名なスィングトレーダーであるPh氏は、大口投資家はATO(始値を確定する為の買(売)注文)を利用して株価を操作することができるとコメントした。同氏によると、(国内投資家の場合)ATOは全て(或いは一部)成立されなかったら定期取引による始値確定節(T1)後に自動的に取り消されるという特徴があるので、大口投資家はこれを利用してT1節に株価操作ができるというのだ。例えば、ある銘柄を買いたければ、大口投資家はT1節にその銘柄をATO注文でストップ安で大量に売出し、個人投資家を恐れさせる。この注文の大部分はT1節後に自動的に取り消される。こうしてその銘柄の始値を低くしておけば、ザラ場方式(T2節)に入ってから、多くの個人投資家は心配して安値で売り注文を出す。一方、大口投資家は何食わぬ顔で買い注文を出し購入する。
 逆にある銘柄を売りたければ、大口投資家はATO注文で大量の買い注文を出すことによって始値を高く引き上げておき、次節に売り注文を期待価格で出すことができる。

それでも順調な初日
 
 Tuoi tre新聞の記者との談話で、ホーチミン証券取引所の副所長であるレ・ハイ・チャ氏は新取引導入初日は順調だったと語った。同氏によると、ホーチミン証取は発生する可能性がある問題への予防対策を事前に行っていたという。「ホーチミン証取から各証券会社へ接続するデータ送信ラインを2線設置し、万が一1線でトラブルが発生した場合は、全てのデータはもう1線へ自動的に送られる。」とチャ氏は言った。
 証券会社のミスでトラブルが発生した場合は、どう処理するかという質問に対して、チャ氏は「もし全ての証券会社(49社)の4分の1でトラブルが発生する事態になれば、ホーチミン証取はザラ場方式の導入を継続するかどうか検討し、適宜変更できるように国家証券委員会へ報告することになる。」と回答した。
 Tuoi tre新聞が得た情報によれば、画面でインデックスを間違って表示したいくつかの証券会社があった以外、殆どの証券会社では注文数が少なかったのでトラブルが発生しなかったとのことだ。ザラ場方式に変わって間もない9時15分頃、タンロン証券のライブ画面が30秒ほど空白になった。同社によると、同社のスタッフは第1節(T1)のVNインデックスが間違って表示されていることを発見してライブ画面をオフしたということだった。
 VNインデックスが7月30日に大幅下落したことについては、多くの証券会社では、これは新取引方法導入の影響ではなく、市場が長い間下落しているためだとコメントした。

[Tuoi tre 7/31]


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