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[市場概況]
新規上場銘柄が低迷相場を打ち破るか?

[2007/08/24 20:26 JST更新]

 市場が回復する傾向が見られると同時に、新規銘柄と新規発行銘柄が上場する。これは多くの投資家、特にこれらの銘柄を保有したくてもOTC市場に参加したくない投資家にとって良いチャンスである。しかし、これらの銘柄の株価について多くのリスクも潜在している。
 先日、ソンダ工業団地・都市投資開発会社(銘柄コード:SJS)の株式競売が失敗したにもかかわらず株価が上昇したことはアナリスト達を驚かせた。8月10日にSJSは600万株の株式競売を23万5,000ドン/株の最低公募価格で行ったが、550万株以上が売れ残ってしまった。株式競売に参加した投資家の数は僅か26組であり、そのうち個人投資家が22名、機関投資家が4社であった。平均落札価格は最低公募価格より4ドンだけ高かった。
 平均落札価格と市場価格との矛盾については、その原因を数多く指摘できる。例えば、株式競売に参加した人数が少なすぎ、応募株式総数が非常に少なかったため、平均落札価格が最低公募価格をあまり上回らなかった、または株式の落札から入手まで時間がかかるので平均落札価格が市場価格より低かった等々である。
 しかし、アナリストによると、株式競売実施日にSJSの市場の価格が平均落札価格より5%以上高ければ不合理であるという。実際には市場の価格が平均落札価格を10%弱上回り、更に上昇する傾向があった。ホーチミン市にある証券会社の社長は、「多分これは合法的な株価操作と言える。投資家はこの株に大きな資本を投入し、株価を引き上げ架空の需要を作り出す。その後落札した株を高値で売却するのだろう。」と語った。また、同氏は、「落札株式総数の大部分を占めた海外投資家は職業的な投資家なので、株価を引上げる手法をよく承知している。また、8月14日の売買高は5万9,000株であり、それ程大きくなかったので、大口投資家が架空の需要を作りたければ簡単に出来たろう。」と続けた。
 専門家の評価によれば、現在の相場では市場動向が予想しづらいという。VN指数が900ポイントレベルを巡って変動しているので、多くの銘柄の株価が短期間で大きく変動している。たった1節で株価が10%変動した銘柄もある。これは新規発行銘柄が突破するための良いチャンスと言える。しかし、もしこのことがトレンドになれば、逆の作用が生まれてしまう。指数が下落する日にもこれらの銘柄の株価が上昇すれば、不合理なことになるだろう。
 一方、通常新規上場銘柄の株価が上昇する現象は短期間で起きる。その後、株価はまた下落する。アナリストと経験豊富な投資家によれば、新規上場銘柄は市場が調整局面に推移している背景で上場すれば、通常その銘柄の株価は最初の数日で下落するという。実際には上場する前にこれらの銘柄の株価は、OTC市場で釣上げられていることが多い。よって、新規上場銘柄に投資したい場合、こられの銘柄が市場の需給関係に晒され安定するまで、5日~10日待って慎重に対処すべきだろう。
 しかしこれは、投資家が新規銘柄に投資しないほうが良いという意味ではない。経験豊富な投資家は、これらの銘柄を持っている投資家は株価が上昇すればすぐに売却できるので、利益を得られるチャンスがあると指摘した。また、新規参入した投資家の場合は市場全体の心理を読み、既に株を持っている投資家のスイングトレード動向をフォローすることによって新規上場銘柄の株価の底値を確定し投資すべきであるという。

[Kinh te do thi 8/21]


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