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[市場概況]
(T+3)の罠
[2007/09/01 12:31 JST更新]
多くのスイングトレーダーにとって、約定日から起算して4営業日目(T+3)という上場株の受け渡し規則は罠となっている。
買った株が口座に入る前に損が出る
先週の最終営業日(8月24日)にスイングトレーダーはビンディン鉱産(銘柄コード:BMC)の14万4,660株を購入するために買注文388件を出したが、売り注文の株式総数が5万2,080株しかなかった。つまり需要は供給の2.78倍であった。当日にBMCの株価はストップ高し49万5,000ドンから51万9,000ドンに上昇した。翌営業日の27日(25日と26日は休日)に需要力が継続増加したため、BMCの株価は2万5,000ドン上昇し54万4,000ドンをつけた。前日にBMC株を買った人たちは喜んで大きく儲けたと思った。彼らは株を売って利益確定するため、株が早く口座に入るのを待ち望んだ。
しかし、28日に多くのスイングトレーダーはBMCの株価が急に下落したことに驚いた。当日の3節ともBMCの株価は続落し、取引終了時に51万7,000ドン(終値)をつけ、前日比で2万7,000ドン下げた。24日から当日まで2日しか経っておらず、買った株が口座に入っていなかったため、投資家は株価が下落しているとわかっていても売却できなかった。29日にBMCの株価は更に1万2,000ドン下げ50万5,000ドンに下落した。つまり、先週の最終営業日からこの時点まで、BMCの株価は1万4,000ドン下げた。
売買を一度で全て行わない
通常、短期投資家は自分がスイングするために波を作る。彼らはこれらの波によって利益を上げる。1波のサイクルは(T+3)の規則に関係がある。経験が乏しい投資家は、(T+3)間に早く買い早く売ると通常考えている。
市場には、経験豊富な財務能力が高い投資家が多くいる。彼らは市場が下落した時に株を集め、逆に市場が回復する時に波を作り買う人を惹き付ける。需要力が増加し、株価が高く引き上げられた時、彼らは株を売却し株価を引き下げる。株価が上昇する波に巻き込まれた投資家は株価が反落する時は売ることができず、(T+3)の罠にはまってしまうのだ。
どの時点にも、市場では投資家がスイングするための波がある。アップトレンドが強い時に波が高く長い間続くため、(T+3)のスイングはいつも勝つ。しかし、市場が下落する段階では波が低く短いため、(T+3)のスイングはあまり効果がなく、逆に(T+1)、(T+2)のスイングの方が有利になる。
この戦略を実現するため、経験豊富な投資家は下げ相場に株を買い、長期保有する。波が高く引き上げられた時に彼らは持っている株式総数の最大3分の1のみを売却する。そして、数日後、株価が下落したら、彼らは売った株を同じ数量購入する。こうして長期投資戦略を確保するばかりでなく、一部利益を確定することができる。口座に残金がない場合には、投資家は証券会社から約0.04%/日の金利で資本を借入、株を購入する。株式売却で得た金額が3日後に口座に入った後、証券会社へ借入金を返済する。
全てを売買せず、いつでも株価が合理的なレベルに達する時に一部しか売買しないため、これらの投資家は(T+3)の罠を避けることができるのである。
(終)
[DTCK 8/29 ]
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