VIET-KABU - ベトナム株情報
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[市場概況]
900ポイントは割れづらい底値

[2007/09/05 21:27 JST更新]

1) ファンダメンタルズ要素
 先週、マクロ経済についての楽観的な情報が続々と発表された。ベトナムの2007年度年初8ヶ月の輸出総額が約312億ドルに達し、これまでの同期比で最も大きな額であり新記録となった。原油と米の輸出金額が減少する前兆が出ているにもかかわらず、今年の輸出総額は470億ドルを上回る可能性が高いと言える。また、インフレを抑制する政策効果も出始めているため、国家中央銀行は法定準備率を引き上げることを言明してはいない。マクロ経済の好調こそがシティグループと香港上海銀行(HSBC)の最新レポートの重要なポイントとなっているのである。ベトナムのような楽観的な展望のある経済では、証券市場の長期発展に信頼を置くことができる。しかし、これらの楽観的な兆候も市場を急騰させるには物足りないだろう。ホーチミン証券取引所のデータ送信システムにトラブルが発生したことは、投資家の信頼をはじめ売買高・売買代金に影響を与えた。つまり、我々は長期的には市場は発展するが、短期的には調整もあるという考えを維持している。今週(9月4日~7日)は、市場がやや上昇する可能性があると考えている。

2) VNインデックス
※ テクニカル分析
 8月6日に達したVNインデックスの直近の支持レベルである883.9ポイントはまだ維持されている。900ポイント前後を巡るこの最新の支持レベルは割れづらいと考えられる。
 チャートを見ると、VNインデックスが900ポイントに下落する度に直後の営業日には売買高が大きく増加していることがわかるだろう。ということは、多くの投資家は900ポイントは割れづらい底値であると確信している。一方、8月9日に達した直近の抵抗レベルは928.31ポイントであり、まだ突破されていない(9月4日には929.85ポイントで僅かながら突破した。)。
 先週の平均売買高は直前3週間の平均売買高を上回った。先週の最終営業日では株価が上昇したと共に売買高も大きく増加し、700万株以上に達した(直前3週間の平均売買高は490万株)。
 これらの兆候から、我々は今週中はVNインデックスが続伸すると考えている。しかし、現在多くの投資家は短期投資方式(T+3)を採用しているため、下落する日もあるだろう。

※ 市場要素
 先週VNインデックスが上昇した日は3日、下落した日は2日であった。週初めの営業日に上昇後、2日間続落した。しかし、最終2営業日では再び上昇したため、投資家の期待が回復した。
 8月30日にホーチミン証券取引所と証券会社50社の電子ボードが1時間ほど取引データを表示できなかった事故は、市場へある程度の影響を与えた。故障から復旧、ホーチミン証取から説明が出されたが、多くの投資家は現在の取引技術システムに対して疑問を抱いている。
 先週、海外投資家が売却した株式数は300万株に上り、購入株式数の半分であった。購入株式数が先々週と比べ23.07%減少したにもかかわらず買越株式数がまだ多かったことは、ベトナム証券市場に対する海外投資家の関心を表している。

※ アドバイス
 投資家はトレーディング戦略(株価が上昇する時に購入する戦略)を採用したほうが良い。ソンダ工業団地(SJS)、ペトロベトナムドリリング(PVD)、ノースキンド(NKD)、キンド食品(KDC)などの流動生が高い銘柄を購入したほうが良い。

3) HASTCインデックス
※ テクニカル分析
 2007年1月4日から現在までの底値である246.47ポイントに下落した後、8月22日よりHASTCインデックスは8月29日(0.21ポイント下落)を除いて続伸し、ここ1ヶ月で形成してきた横ばいトレンドから安定的なアップトレンドを形成している。抵抗レベルは8月1日に達した260ポイントであり、一方最新の支持レベルは8月22日に達した246.67ポイントである。インデックス線は上に向かい、下にある5営業日移動平均線、14営業日移動平均線との間隔を広げている。また、ボリンジャー・バンド線も広がり始めているのはHASTCインデックスの偏差が大きくなり、今後インデックスが変動するということを示す。一方、MACD線はアップトレンドを継続し、ゼロ線に近付きシグナル線との間隔を広げている。
 先週の最終営業日の売買高は前日比12%増加した。これは売買高が連続で増加した4日目である。ということは、投資家の需要力が増加し、長期成長する市場に対する期待がより大きくなっているということだろう。

※ 市場要素
 先週、アジア商業銀行(ACB)は売買高が最も多かった銘柄という位置を継続した(77万2,000株、前週比20.3%減)。ティエンフォン・プラスチック(NTP)の株価の上昇率は12.8%に達した。
 海外投資家はバオミン保険(BMI)、ペトロベトナム保険(PVI)、サイゴン証券(SSI)、NTP、サイゴン総合サービス(SVC)等の流動性や潜在力が高い銘柄を43万株以上購入した(購入株式数の86%を占めた)。売買高が減少したにもかかわらず海外投資家の購入株式数が増加したことは、市場に対する海外投資家の期待を表している。市場が積極的な兆候を表すテクニカル要素と売買高の増加によって、来週中に市場が上昇すると考えている。

※ アドバイス
 現在はACB、NTP、PVI、SSIなどの流動性がある優良銘柄を短期・長期投資目的のために購入する合理的な時点だと考えている。

(終)

[DTCK 9/3]


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