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[市場概況]
ベトナム証券市場の縮小版、SSI 30(1)

[2007/09/13 19:29 JST更新]

 「ベトナム、成長についての物語」という最初のレポートと、「電力銘柄分析」というレポートの次に、先日サイゴン証券(SSI)のアナリストチーム(SSIリサーチ)は、ベトナム証券市場を代表する30銘柄に基づくSSI 30という証券指数を紹介するレポートを公開した。この新しい指数を作成すると共に、SSIリサーチは2007年度上半期の業績と2008年度の予想業績に基づきこの30銘柄のファンダメンタルズ分析を行った。全般的な結論としては、SSI 30指数の30銘柄は、2007年度上半期に大きく成長し、またベトナムの経済が継続的に発展することを背景として、2008年にもこの成長率を維持することができるという。そのうち、製薬銘柄と金融銘柄は最も魅力的であり、この2産業のファンダメンタルズ指数は高い。同時に、ベトナム証券市場について積極的に評価する一方で、SSIリサーチは市場の発展や選択された企業の展望に関するいくつかの懸念も示した。

 SSIリサーチでは、「現時点でベトナム証券市場は200社に上る上場企業(ホーチミン証取とハノイ証取)がある。これまでVNインデックスが市場全体の代表指数と見なされてきたが、ハノイ証取の時価総額は市場全体の28%を占め、また一部のブルーチップ銘柄はハノイ証取に上場しているので、ハノイ証取とホーチミン証取を代表する指数をそれぞれ作成すべきだ。」と考えたという。こうしたことを考慮して、SSI 30は、ホーチミン証取の23銘柄と、ハノイ証取の7銘柄から構成されており、両証取の時価総額合計では全体の83%を占める。計算方法はVNインデックス、HASTCインデックスに準拠して作成された。

 SSI 30はベトナム証券市場の縮小版と考えられ、投資家が市場を把握するための1つの効果的なツールとなろう。市場を把握する指数を紹介する他に、SSIリサーチのレポートは、個別に選択された銘柄のファンダメンタル分析と産業分類基準(Industry Classification Benchmark)に基づく産業別指数を出している。ファンダメンタルズ分析に基づき、SSIリサーチは8月17日の株価でSSI 30の平均PERは24.2(2007年度の予想EPSに基づく)であると発表した。もし、2006年度EPSで計算すれば、SSI 30の平均PERは39.9であるが、2008年度の予想EPSで計算すれば、SSI 30の平均PERはわずか19.5となる。こうした指数が示すのは、SSI 30の銘柄には投資を検討するための合理的なレベルに戻って来ているものが多くあるということだ。

 一方、産業別分析では、製薬産業はSSI 30の時価総額の2.8%しか占めていないにもかかわらず、魅力的な産業であることを指摘している。ここ3ヶ月で、製薬銘柄に対する外国人保有率は最も低く見積もっても50%増加した。特にイメックスファーム(銘柄コード:IMP)の外国人保有率が18.13%から32.24%へ増加した。更に製薬銘柄のファンダメンタルズ指数は非常に良い。税引後利益の前年比成長率がマイナスであったドメスコ医療輸出入社(銘柄コード:DMC)を除くと、ハウザン製薬(銘柄コード:DHG)とイメックスファーム(銘柄コード:IMP)の税引後利益成長率は、それぞれ70.6%と38.06%に達した。製薬産業の2007年~2008年の税引後利益の平均成長率は20%と予想されている。2007年度上半期の業績に基づき慎重に予想すれば、製薬産業のROE成長率は約18%である。新興国市場の製薬銘柄のPERが平均64であるのに対し、ベトナムの製薬銘柄の平均PERは僅か37であるため、今後製薬銘柄の株価は上昇する可能性が高いと言える。最近多くの企業は不動産と資産運用へ資本を費やし投資家を心配させているが、現在製薬企業はこの二つの分野へは投資していない。

(2)に続く

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