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[市場概況]
証券市場にあふれる供給
[2007/09/27 20:26 JST更新]
今年の第4四半期に行われるIPO(新規株式公開)と新株発行によって調達される資本金がどのぐらいになるのか統計を取ることはできないだろう。多くの証券会社は証券市場に巨大な供給源が現われると予想している。
1) IPOと新株発行を行なう企業が多くある
9月末にIPOや新株発行を公表した企業は多くある。チュオンタイン木材加工、ベンチェ製薬、ベトナムプラスチック、ベトティエン縫製、冷蔵技術(Searifico)等である。一方、今年に株式発行を行うため、コンサルティングを受けている会社も多くある。例えば、第2ハティンセメント、マサン、イントレスコ不動産(Intresco)、サイゴン総合サービス(銘柄コード:SAV)、ダニム水力発電、ハムトゥアン水力発電、フンブオン水産、メコンデルタ住宅開発銀行(MHB)、サイゴン・ビル・アルコール飲料総公社(サベコ)等である。
サイゴン証券(銘柄コード:SSI)の副社長であるグエン・ホン・ナム氏は、ここ3ヶ月でSSIは株式発行のコンサルタント契約20件を完了し、また他のコンサルタント契約70件を締結したと語った。同氏は、「株式発行のコンサルタント業務は急速に発展しており、今後は更に成長するでしょう。将来SSIをはじめ証券会社の重要な業務になります。」と語った。ナム氏の予想によると、水力発電会社だけで調達資本が1兆ドンに達するという。株式発行をまもなく行う企業は、たとえば第2ハティンセメント(資本金:8,800億ドン)、ベトティエン縫製、ベンチェ製薬、サベコ等、ブランドが強く資本金が大きい企業が多い。
これらのIPOと新株発行を通して投資家が選択を行うための大きな供給源が証券市場に出てくるだろう。しかし、ホーチミン市にある証券会社の社長は、株式発行を近々行う大手会社が全て好業績を上げているわけではないとコメントしている。「それでも、現在証券市場は以前のように過熱していないため、これらの企業の発行株価は実質価値に近づいています。これは長期投資を目指している投資家にとって良いチャンスと言えるでしょう。」投資家は株式発行を近々行う企業と発行株価を良く検討し品質の良いものを選択するべきだろう。
2) VNインデックスへ影響する?
しばらく市場が調整局面に入っていたことは、株式発行を計画している多くの企業を心配させた。更に株式発行を遅延しようとした企業もある。前出のナムSSI副社長は、発行株価を合理的に確定し、適切な発行方法を選択することは株式発行を成功させる重要な要素であると指摘した。同氏は「もし上場企業が株式競売による新株発行という方法を選択すればうまく行かないことが多いのです。その場合、企業は証券会社の引受を取り付けながら、戦略的パートナーへの発行という方法を選択した方が良いのです。そうすれば市場の株価は変動しませんから。」と語った。
一方、バオベト証券(銘柄コード:BVS)のホーチミン支店長であるボ・ヒュウ・トゥアン氏は、多くの企業の新株発行とIPOは、上場市場へ影響を与えるはずだと見ている。一部の資本金がIPOと新株発行に流れ、またIPOの平均落札価格が低ければ上場銘柄の株価も調整されることにもなる、とトゥアン支店長はコメントしている。しかしまた、「多くの企業のIPOが行われることによって、投資家の選択チャンスが増加します。また大手会社がIPOを行った後に上場することで、VNインデックス上昇が見込めます。」とも語った。
多くの専門家は、株式を発行して株主を多様化し、上場することで企業は発展していくので、株式発行とIPOを遅延するのは良い意見とは言えないと強調している。
[KTDT 9/25]
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