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[市場概況]
市場はまだ続伸する(1)
[2007/10/03 11:25 JST更新]
1) ファンダメンタルズ要素
9月26日に世界銀行(WB)は各国の経営環境ランキングリストを公開した。対象となった187カ国のうち、ベトナムは第91位にランクされ、前年比で13位順位を上げ、海外投資家から魅力的な投資先として評価された。9月の一ヶ月で、13億ドルの海外直接投資(FDI)を吸収し、前期9ヶ月のFDI額は96億ドルとなった。そのうち、工業が最も多くの関心を惹きつけている産業であり(前期9ヶ月のFDIは 41億ドル)、続いてサービス産業(39億5,000万ドル)となっている。
一方、9月26日に政府はベトナム外商銀行(ベトコムバンク-VCB)の株式会社化方案(原則として政府保有率を引き下げるが、51%以下には引き下げない)を承認した。これによって、株式市場へ供給される優良銘柄が増加することが確かなものとなった。このことは投入を待っている海外ファンドの資本(約30億ドル)を刺激することになる。更に大手国営企業のIPO(新規株式公開)を展開することによって、海外投資家の関心が一層高まると期待されている。
国営商業銀行の数行は証券担保貸付活動を強化しているようだ。これらの銀行はかなり大きな総貸付額を保持しているため、現在でも証券担保貸付の比率がまだ3%に達していない。これらの銀行からの資本によって、今後国内投資家の購買力が増加すると思われる。今週も市場は続伸する可能性が高いが、先週のように大きく上昇することは期待していない。
2) ホーチミン証券取引所
※ テクニカル分析
VNインデックスの直近支持レベルは958.67ポイントである。1,000ポイントを巡る抵抗レベルは突破される可能性が高い。VNインデックスの上昇傾向は、テクニカル要素ではっきりと現われている。まず、VNインデックスはフィボナッチ数の 61.8%支持レベル(1,009ポイント)を乗り越えた。需要力が強ければVNインデックスは1,090ポイントへと上昇する。我々はこうしたことが、今後の1~2週間に起きる可能性が充分にあると考えている。
9月初めからこれまで、15営業日移動平均線はインデックス線の下で動いている。また、この線が20営業日移動平均線を下から上に交差したことは、中期的に見てVNインデックスが持続的に上昇する傾向を表している。一方、ボリンジャーバンドは広がっており、インデックス線の上昇傾向をサポートしている。
RSI指数について分析すると、市場は需要が強すぎる状態に陥っている。よって、今週には下落する日がある。RSIと同様に、ストキャスティックオシレーター(Stochastic Oscillator)指数も80を上回っており、需要過多の状態を表している。こうしたことから、我々は今週にVNインデックスが2%~4%上昇すると予想している。
※ 市場評価
先週、市場は我々が予想したレベルより大きく上昇した。VNインデックスは、僅か1営業日だけ小幅下落したが、残りの4営業日には大きく上昇した。先週の最終日にVNインデックスは1046.86ポイントに達し、前週比88.19ポイント(9.19%)上昇した。売買高は新しい記録を作り、6,460万9,430株に達した(1営業日の平均売買高は1,292万1,886株)。一方、需要力が大幅に増加し、2,300万株/日に達した。供給力も1,380万株/日から1,880万株/日に増加したが、需要力を下回った。
注意すべきことは、先週海外投資家が購入を大きく増加させ、売却を抑制していたということだ。先週の購入高は前週比400万株以上増加したが、売却高は前週比100万株しか増加しなかった。取引がよく行われた銘柄は、ファーライ火力発電 (銘柄コード:PPC)、ぺトロベトナム・ドリリング(銘柄コード:PVD)、サコム通信ケープル(銘柄コード:SAM)、タイニンゴム(銘柄コード: TRC)などであった。
※アドバイス
投資家は、PVD、SAM、ホアビンゴム(銘柄コード:HRC)、TRC、トンニァットゴム(銘柄コード:TNC)等のブルーチップ銘柄と潜在性がある銘柄を取引する方が良いのではないか。
(2)に続く
*これはタンロン証券(CTCK Thang Long)による参照レポートです。
[DTCK 10/1]
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