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[ハノイ証取]
証券会社の株価急上昇の背景

[2007/10/02 21:37 JST更新]

 9月28日は上場している2つの証券会社の株価が、いずれも大幅続伸した。(終値で)ハイフォン証券[銘柄コード:HPC]は7万8,200ドン、サイゴン証券[銘柄コード:SSI]は20万3,300ドンとなり、いずれもストップ高をつけた。これを見て残念がった投資家は多くいた。低い株価で買う機会を逃したと感じたからだ。

 上げ相場である現在、前記の2つの銘柄の株価上昇は当然のことで、今の株価は分割前よりまだ低いためだとある証券会社の社長は語った。先月底値になったSSIの株価は16万~17万ドンで取引されていたが、分割前の株価はおよそ20万ドンであった。HPCの株価も高値から30%程度下落し、5万5,000ドンをつけた時もあった。

 ソンダ工業団地[銘柄コード:SJS]やFPT、ペトロベトナム・ドリリング[銘柄コード:PVD]、サイゴン商信株式商業銀行(サコムバンク)[銘柄コード:STB]などのブルーチップ銘柄も以前の価格に戻ってきた。

 市場が回復し始めたばかりの頃、証券会社銘柄も回復し始めたが、顕著なものではなく、1週間でSSIは5,000ドン、HPCは2,000ドン上昇しただけだった。面白いことに、SSIがハイフォン市で投資家との懇談会を開催したことで、SSI銘柄がHPCより激しく上昇し、HPCハノイ支店の営業開始日だった9月28日には、HPCは最初の取引からストップ高した。テクニカル分析によれば、2つの銘柄の株価は上昇しているが、売買高を伴っており、この2つの銘柄に対する需要はまだ高いと判断されている。

 寄付きの取引からストップ高となった第6.06ソンダ(SSS)、第5.05ソンダ(S55)、シムコソンダ(SDA)、サイソンセメント(SCJ)などのハノイ証取の銘柄は、続く5、6営業日続伸することが多かった。しかし、機会を掴むことも大切ではあるが、ファンダメンタルズ分析はしっかりと把握しておく必要がある。そういう意味では、SSI及びHPCのPERは他のブルーチップ銘柄より低く、EPSも良いと評価されている。

 1営業日の売買代金が9,000億~1兆ドン(約72億4,600万円、以前のおよそ2倍)となれば、証券会社、特にSSIやHPCのように経験豊富で顧客が多い証券会社では、第4四半期の利益が大きくなると予想され、将来のEPSも高くなると計算できる。SSIのホーチミン証券取引所への鞍替えや、HPCの増資などのニュースも株価に良い影響を与えていると考えられている。

[DTCK  10月1日]


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