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[市場概況]
タイル銘柄は魅力的ではない?
[2007/10/11 15:28 JST更新]
ホーチミン証券取引所ではタイルメーカーとして、ビタリー(銘柄コード:VTA)、チャンイー・セラミック(銘柄コード:CYC)とタインタイン・セラミック(銘柄コード:TTC)という3社が上場している。
他の銘柄と比べ、この3銘柄の株価は通常低く、そのうち最も低いのはCYCである(10月4日の終値は僅か1万9,800ドンのみであった)。なぜ投資家はタイル銘柄に余り関心を持っていないのか?
ベトナムセラミック協会によると、ベトナムのタイル産業は1986年より稼動し、当時の3つの工場での年間生産能力は、合計しても数百万平米程度しかなかったという。20年の活動及び発展を経て、現在全国ではタイル生産工場は53社を数え、年間生産能力は1億 7,000万平米に達した。しかしこの53社のうち、近代的な技術を使って、品質の高い製品を生産している企業の数は、せいぜい10社に留まっている。この10社がビグラセラ、Prime Group、ドンタム、バックマ、ビタリー、タックバン等であり、年間生産能力は1億平米に達する。残りは各省、各地方などに属する小企業である。
ここ数年で生産工場数がかなり増加し、設備投資が行われたが、各企業は生産能力の70%程度しか稼動できていない。セラミックタイルとグラニットタイルの生産高は需要を上回っているのが現状である。
現在タイル産業の年間生産能力は1億7,000万平米であるが、全国の需要は1億2,000万平米のみと見られている。全国の在庫品はおよそ7,000万平米に達し、生産を停止せざるを得ない企業も多くある。
一方タイル製品の販売価格は2006年比で20~30%下落している。また生産高と比べ、売上高は非常に低い。またこれまでのガス、ガソリン、オイル等の燃料価格の高騰が、各企業の業績に最も大きな影響を与える要素となっている。
ビタリー社(銘柄コード:VTA)の評価では、現在タイル産業の最も大きな問題は、国内の供給が需要を上回り、更に輸入品の競争圧力を受け、輸出先を探すことにも困っていることである。多くの企業はイタリア、アメリカ、スペイン等の最新技術を導入しているにもかかわらず、供給が需要を上回っているため、生産能力一杯まで稼動させることができない。結局のところ、製造原価を高くしてしまう。
更にベトナムでは資本の大部分が高い金利で借入れられた資本であるため、タイル工場への投資コストは世界の平均投資コストより15~40%高くなっているという。投資コスト、生産コストと運送コスト等こそが製造原価を引き上げる。ベトナムのタイル産業を初めとする建設資材産業が国内外の市場で競争力を持つことができない原因でもある。
国内の需要が常に生産能力より低いため、多くのタイル企業は輸出先を探さなければならない。現在、アメリカ、イギリス、ドイツ、カナダなどの潜在性が高い大きな市場では、ベトナムの建設資材はせいぜい一部でしか消費されていない。実際に、建設資材を輸出しているベトナム企業は多くない。建設資材の輸出金額の大部分を占めているのは海外との合弁企業、若しくは外資100%企業である。
一方、専門家によると、ベトナムのタイル製品輸出活動は中国やその他の国との競争によって、大きな困難と向き合うことになるという。毎年中国は約20億平米のタイル製品を生産し、また製品の原価はベトナム製品の原価のより30%~50%低い。
[Vneconomy 10/9]
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