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[市場概況]
HOSE、優良銘柄を待つ

[2007/10/29 21:27 JST更新]

 ペニーストック(株価の低い銘柄)の株価急騰、ブルーチップ銘柄の横ばい、及び大手企業のIPO(新規株式公開)はインデックスの上昇を抑制する要素だと思われている。しかし、証券専門家によると、こうしたことが市場が上昇傾向を継続するための基礎になるという。

 実際には多くの投資家は上場準備をしている銘柄への投資チャンスを待っている。そのためOTC市場では直接交渉、最後は互いに信じるのみという取引形式にも関わらず、ペトロベトナム化学肥料(PVFCCo)、ホアファット、ホアン・アイン・ザ・ライなどの銘柄は非常に高い価格で探し求められている。例えば、10月22日にホアファットの株価は12万5,000ドンまで上昇した。この日は株主証明書の譲渡最終日(上場株主名簿確定のため)であったが、売買高は大きかった。

 ホーチミン市の証券会社のブローカーたちによると、買いたい人が多くいたために、彼らは取引が成立するように、自分たちの信用で保証しなければならなかったという。そうしたことと同様に、現在PVFCCo株も手書きの合意書という形で取引されている。また、ホアン・アイン・ザ・ライ社は2008年第1四半期に上場すると発表したばかりだが、上場準備銘柄の株主証明書の譲渡を制限したこともあり、同社の株価が大きく上昇している。

 ある証券会社の社長によると、上場準備銘柄が強く求められていることには理由がないわけではないという。多くの投資家の群集心理を除外すれば、これらの銘柄の健康さは量的にも質的にも高く評価されているわけである。多くの上場準備企業は自社の1株当りの価値を高めるため、資本余剰金を残し上場後に株式分割及び増資を行う傾向にある。例えば、ホアファットの資本余剰金は既存株主への1対1による無償増資を行うために十分であるが、増資は上場後に行われることになっている。

 一方、同社長によると、増資を故意的に遅延させている典型的な例は、サイゴン証券会社(銘柄コード:SSI)であるという。SSIは2007年度前期9ヶ月で獲得した大きな利益で増資することは可能だった。自社の 1株当りの価値を高め、新しい環境(鞍替え上場後)でも、株に魅力を与えるため、増資や株式分割をまだ行なっていないのだと、前出の社長は説明した。

 新しい優良銘柄の上場もあり、証券市場の年末までの発展はまだまだ楽観的だと言える。10月初旬の2週間でPVFCCo、ホアファット、ドンフーゴム、第5建設(銘柄コード:SC5)等の上場情報が次々と公開され、OTC市場を活性化させた。これらの企業は大手企業であり、OTC市場での多くの投資家の関心を惹き付けている。

 PVFCCoは3兆8,000ドンの資本金を持ち、国内市場の肥料需要の3分の1を供給しており、更に投資案を展開し生産能力を20%~30%向上させる計画もある。また、ドンフーゴム社はベトナムゴム産業の大手企業であり、2006年にはコム生産高が1万7,204トンに達した。同社は生産規模を拡大し、経営分野を多様化させるため、カンボジアのKrater省での面積1万haゴム栽培事業、ダクノン省では4,000haのゴム栽培事業等の投資事業を展開している。

 アナリスト界の評価によると、これから年末まで市場へ投入される資本の一部は大手企業のIPOに吸収される可能性があるという。このことは売買代金を引下げるだろう。例えば、ベトナム外商銀行(ベトコムバンク-VCB)のIPOは数兆ドンを吸収する。売買代金が減少することは市場規模を下落させる実質的な要因だと考えられる。しかし、その代わりに優良銘柄の魅力が市場のバランスを取るだろう。

 大手企業がIPOを行う際の市場の調整局面は長くは続かない、という指摘もある。上場市場の売買代金が、ペトロベトナムファインナンス会社のIPO完了後に増加していることは上場市場の売買代金の回復を証明する1つの例である。こうして縮小要因が払拭された時に、市場は調整局面を乗り越えたと言うことができそうだ。

[Tuan Dung, Website http://www.tinnhanhchungkhoan.vn , 27/10/2007 10:28]


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