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[市場概況]
上昇傾向の中で調整が必要だ(3)

[2007/10/30 21:29 JST更新]

*雑誌「証券投資」がサイゴン証券(SSI)のグエン・ズイ・フン取締役会長兼社長に行ったインタービュー記事です。

記者) 殆どの証券会社はIT技術の競争を第一に考えているようです。競争段階の後、証券会社はどういった要素で互いに競争しようと考えているのですか?

フン会長) ブランド力、信頼度、活動規模と人材といったところでしょうか。IT技術は証券取引の便利さを高めるだけで、顧客を惹き付ける唯一の要素とはいえません。当然、投資家は自分の資本を信頼が高く、財務能力が高く、サービスシステムが良い証券会社へ預けることを望んでいます。銀行の選択と同じだと言えます。皆いつも信頼が高い大手銀行へ預金します。一方小型銀行は高い金利で預金者を獲得しようとしますが、実際にはなかなか資本を調達できません。

記者) 現在、国会は証券投資を通じて得られた収入も対象とする個人所得税法案について検討しています。証券投資から得られた利益に対して25%課税する、或いは、売買代金に対して一律に0.1%課税するというもののようです。この問題についてのご意見を聞かせてください。

フン会長) 利益に対して25%の税率というのは高すぎるばかりでなく、現在の市場体制では実施することもできないと思います。私は、税制は国家財源を確保する重要な制度であり、同時に公平でなくてはならないと考えています。不動産譲渡に対してはより高い税率で課税すべきでしたが、現在の税率はまだ低いものになっています(譲渡税率は僅か4%、登録税率は僅か1%)。世界では資本市場での課税に期待している国というのは余りありません。国家は通常資本を生産活動に投入することを奨励しています。資本に対しての税率が不適切であれば、経済全体の発展に影響を与えることになります。

 課税制度で最も重要なことは、透明性、公平性、そして税徴収のしやすさということだと思います。こうしたことが実現されれば、投資家も、納税は投資における手数料の1つとみなすことが出来るようになるでしょう。私の個人的な意見ですが、ベトナムでは売買代金に対して課税することの方が、合理的で市場への影響も少なくて済むのではないでしょうか。利益に対する税率を25%とすることは非常に危ないことだと思います。

記者) ホーチミン証取への鞍替え上場時点で、投資家はSSIの第3四半期業績が第1、及び第2四半期より低かったことを知りました。なぜ第3四半期の業績が悪かったのか説明していただけませんか?

フン会長) SSIの2007年度上半期の利益は6,860億ドンに達していましたが、第3四半期の利益は829億ドンとなりました。証券市場が第3四半期に下落していたことが、業績に幾分影響を与えています。その他、SSIのポートフォリオマネジメント業務がSSIファンド運用会社へ移転されたこともあります。この業績はSSIの四半期決算に計上されず、年末に連結決算として計上されることになります。

 今年年頭に、市場要素に基づいて、SSIでは2007年度利益は8,000億ドンという計画を立てました。市場がどのような状態になっても、この計画を達成することができることを改めて申し上げたいと思います。

(終)

*関連ニュース:上昇傾向の中で調整が必要だ(1)
上昇傾向の中で調整が必要だ(2)

[Su kien va binh luan, Dau tu chung khoan, 25/10/2007]


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