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[ハノイ証取]
ACB:年間利益を2兆ドンへ上方修正
[2007/11/04 13:27 JST更新]
時価総額26億ドルのアジア株式商業銀行(アジアコマーシャル銀行) [銘柄コード:ACB]は、ベトナム株式市場で最大の上場企業の1社である。雑誌「証券投資」では、ACB社の副頭取であるグエン・ドゥック・キエン氏へのインタビューを下記の通り行った。
質問)今年も11月に入りましたが、ACB社は2007年度の利益が最も多い商業株式銀行となることができるでしょうか?
キエン副頭取)最も多いかどうかはっきり言うことはできませんが、税引前利益は2007年年間計画である1兆6,000億ドン(約115億1,080万円)を既に達成しており、2007年10月末では、税引前利益は1兆6,500億ドンとなりました。そのため2007年全体での税引前利益を改めて2兆ドンに上方修正しました。
質問)ACB社の利益の大方は証券投資によるものであり、安定的な営業収入ではないのではないかという懸念がありますが、どのようにお考えですか?
キエン副頭取)2007年10月末時点での利益1兆6,500億ドンの内、1兆3,000億ドンは信用などの銀行業務によるものです。残りの部分は子会社の利益です。また、今年は地金の販売も去年より大幅に成長しています。確かにACB証券は多くの利益を出していますが、ACBの利益の主要部分とはいえません。
質問)かつてはACBは優良なリテール銀行を目指していましたが、現在では目標が変わってしまっているように思われていますが、どうでしょうか?
キエン副頭取)それは正しくありません。優良なリテール銀行になるという我々の長期的な目標は変わっていません。ベトナムには現在600万の銀行個人口座がありますが、ACBで開設されている口座数はおよそ50万口座です。今後はマーケットシェアを10%に拡大することを計画しています。
質問)ACBはリテール銀行としても、投資銀行としても活動しようとしていますが、それはなぜですか?
キエン副頭取)成長率を高めるためです。年末時点でのACBの総資産は85兆ドン(約6,115億円・2006年の総資産は44兆ドン)、貸付残高が34兆ドン(約2,446億円)、2007年度の配当(株式配当)は55%と予定しています。私たちは財務能力ばかりではなく、好業績を誇るベトナム4大銀行の1行になることを目指しています。
質問)いずれかの国営銀行の座を奪おうとしているということですね。少し難しいのではという感じがしますが。
キエン副頭取)そうした努力をしている、と申し上げているのです。
質問)国営銀行の財務能力と比較することはできないでしょう。その上、大手国営銀行は株式会社化を行い、海外の戦略的パートナーから技術援助や財政援助を得ることになりますが。
キエン副頭取)この2年間、増資から支店設立、貸付、投資事業に至るまで、石橋を叩くように慎重に成長を遂げてきました。そしてACBは既に銀行経営のしっかりとした土台を作り上げたと言えるでしょう。
今後は成長の速度にも重きを置いていきたいと考えています。年末までに支店及び出張所を110ヶ所、来年には170ヶ所に拡大する予定です。更に取締役会では、財務能力を強固にするためにも、2008年の総資産を125兆ドン(約8,993億円)、利益は2兆8,000億ドン(約301億円)という来年度の指標を株主総会に諮ることになります。
この12月には1兆3,500億ドンの転換社債を発行するための株主名簿作成を行う予定です。また30%を占める海外投資家への発行を含めた1,000億ドンの新株発行の準備も既に終了しています。2008年末時点の株主資本は9兆ドン(約647億円)に達する見通しです。
[Hai Ly, Su kien va binh luan, Dau tu chung khoan, 1/11/2007]
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