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[市場概況]
ベトナム証券市場、国際機関投資家からも注目

[2007/11/08 20:26 JST更新]

 ベトナム証券市場が国際機関投資家に絶えずモニターされるようになった、というのが、香港上海銀行(HSBC)の最新レポートで明かされている。ここ数ヶ月ベトナム市場の売買高が大きく増加した(1日平均売買代金は1億ドルに達する)こともあり、流動性に関して言えば、世界的な投資ファンドを惹き付けることも可能になったと言えるだろう。

1) 展望

 海外投資家の購入高は大きく増加した。10月に海外投資家が市場へ投入した金額は1億5,000万ドルに上ると見られている。3億4,500万ドルに達した1月(ベトナムWTO加盟の影響)を除けば、10月は海外投資家の買越金額が最も大きかった月である。HSBCによると、今後の大手会社のIPO(新規株式公開)を含む株式会社化が成功裏に行われれば、大手ファンドを惹き付ける重要な要素となるという。

 べトナム証券市場は全般的には9月に大幅上昇した後、10月に入ると横ばいとなる展開を見せた。9月初めから 10月2日までVNインデックスは16%上昇し、1,100ポイントレベルに到達した。しかし、それからは、市場はこのレベルを巡り変動し下落する傾向を示した。HSBCでは、この現象の主な原因をベトナム外商銀行(ベトコムバンク-VCB)のIPOを前にした様子見、としている。

 当初VCBは10月末には戦略的パートナーを公開し(これに先立て同行はGeneral Electric、Goldman Sachsと野村證券という3社から2社を選出すると発表した)、その次に国内投資家への株式競売を行い、最後に海外投資家への発行を11月に行うという計画でいた。こうした外部への株式発行は合計でVCBの資本の35%になるとされる。

 HSBCでは、VCBのIPOが順調に行われれば、VNインデックスも今後の数ヶ月で大きく上昇すると見ている。またそれによって、VCBのIPOの後に行われるベトナム工商銀行、メコンデルタ住宅開発銀行(MHB)、ベトナム投資開発銀行 (BIDV)、モビフォンとベトナム航空のIPOも海外からの間接投資(FII)を続けて吸収することができる、という。

2) 影響

 ベトナムへ投入されている海外資本が、国家中央銀行の財政管理政策へ影響を与えている、という指摘もある。Standard Chartered銀行の最新レポートでは、市場への自国通貨(ドン)投入によって引き起こされるインフレ圧力を抑制するため、国家中央銀行はドル買いを縮小していると報告されている。一方で、2007年10月16日には、グエ・シン・フン副首相が国家中央銀行へ外貨準備高を増加させるため、ドル買い継続を指示している。

 実際には10月中に、国家中央銀行はインフレの圧力を低下させるため、自国通貨(ベトナムドン)の切り下げ(ドン安)目標を1%/年から0.5%/年へ調整する可能性について言及している。HSCBでは、10月末に消費者物価指数(CPI)は 9.3%(前年同期比)に達し、また2008年には10%に達すると予想されているため、国家中央銀行のベトナムドン切り下げ調整は必要な政策であると見ている。ただし、ここ数年適用されて来ている国家中央銀行の「ベトナムドン切り下げ」政策は、現在ベトナム経済の基本要因から鑑みると、もはや適切であるとはいえないだろう。

 HSBCでは、2007年末にはベトナムドンを0.5%切り下げる目標を達成できるとしながらも、海外からの資本は今後も継続して流入することが予想されており、2008年からはベトナムドンは対米ドルではドン高になると予測している。これにより、ベトナムドンは2008年に0.5%、2009年には1%のドン高が予想されている。

[Bantron, website http://www.tinnhanhchungkhoan.vn , 6/11/2007 18:38]


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