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[IPO関連]
VCBの株価を3つの角度から見る(1)
[2007/12/20 21:32 JST更新]
ベトナム外商銀行(ベトコムバンク-VCB)のIPO(新規株式公開)は、国内外の投資家の関心の的となっている。
VCBの過去の活動発展経緯、及び将来の展望を分析しながら、IPOに参加する多くの投資家はどのぐらいの価格で入札するべきかと考えを巡らせている。この記事では3つの角度からVCBの株価を評価してみる。
1) 実質的に考えてみる
現在ベトナムにおける証券投資家の殆どは、短期投資を心がけている個人投資家である。VCBのIPOや上場計画を考えた場合、VCBのIPOの最低公募価格がかなり高く設定されていること、また上場までの期間が長いことは、一部の投資家を落胆させている。そのため、こうした投資家は将来の予想ではなく、過去及び現在の経営業績に基づいてVCBの株価を評価しようと考えている。
取引代理店網や資産の規模で評価すると、VCBはベトナム農業農村開発銀行(アグリバンク)に次いでベトナムの第2の銀行である。しかしVCBの過去の活動成果はそれ程印象的と言えるものではない。株主資本利益率は中位レベルであり、利益及び信用の成長率は、アジア商業銀行(銘柄コード:ACB)、サイゴン商信銀行(銘柄コード:STB)とベトナム輸出入銀行(エクシムバンク)等の株式銀行と比べて非常に低く、不良債権率もSTBの4倍、ACBの14倍以上となっている。
一方、VCBの2007年9月までの利益は1兆5,460億ドンであった(ROE= 13.2%)。同期での比較すると、ACBの利益は1兆1,330億ドン(ROE=29.8%)、STBの利益は8,930億ドン(ROE=13.1%)である。また、VCBの今年の税引後利益は2兆2,500億ドンと見込まれており、(新株発行後の)新しい資本金が15兆ドンであることからで、今年のEPSは約1,500ドンと予想されている。現在、銀行業の平均PER(35)に基づいて計算してみると、VCBの株価は5万2,500ドンとなる。
こうした考えを持っている投資家は10万ドンという最低公募価格が高過ぎると考えており、今度のIPOに進んで参加しようという気は余り持っていないようだ。おそらくこうした考えを持つ人がVCBのIPOに参加したとしても、入札価格は最低公募価格より僅かに高い程度に留まるだろう。
*この記事はタンベト証券(CTCK Tan Viet)投資分析部から提供されています。
(2)に続く
*関連ニュース:VCB株価、3つの角度から見る(2)
[Vu Phuong Thanh-Hoang Xuan Quyen, Chung khoan, Vneconomy, 19/12/2007 03:32]
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