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[市場概況]
ゴム業の銘柄、長期的な投資に相応しい
[2008/01/06 12:29 JST更新]
ゴム業界の5社(ダナンゴム株式会社[銘柄コード:DRC]、ドンフーゴム株式会社[銘柄コード:DPR]、トンニャットゴム[銘柄コード:TNC]、ホアビンゴム株式会社 [銘柄コード:HRC]、タイニンゴム[銘柄コード:TRC])はホーチミン証券取引所に上場しており、「注目銘柄」だとは言えないが、長期的な投資には相応しい銘柄であるとの評価を得ている。
ゴムはベトナムで輸出金額が7番目に高い品目であり、輸出高では世界で第4位である。11月までの輸出高はおよそ63万トン、輸出金額はおよそ12億ドルとなった。2007年度では輸出高が70万トン、輸出金額は13億ドルと推定されている。11月下旬での平均輸出価格は1トン2,057ドルとなり、10月末よりもトン当たり6ドル高くなった。2008年のゴムの価格は更に18%程度上昇すると予想されている。
DPRは9,000ヘクタールのゴムの木栽培用地を保有しており、その内8,300ヘクタールが実際に開拓されている。同社は今後カンボジアにて1万ヘクタール、ダクノン省においては3,000~4,000ヘクタールの土地でゴムの木を栽培する予定である。HRCが管理している栽培地の面積は5,000ヘクタール。6,000ヘクタールの面積を管理しているTRCはカンボジアで1万ヘクタール、ラオスでは更に5万ヘクタールの栽培を計画している。TNCが運営している面積はやや少なく、1,600ヘクタールである。
こうした中で、DRCは上記の4社とは違い、自動車・自転車・バイク用タイヤの生産を本業として活動を展開している。国内マーケットシェアも国際マーケットシェアも日々高まって来ており、売上高は毎年15~20%程度増加している。加えて、ゴム業界の企業の特徴として、他業種への進出が上げられる。上記企業はいずれも建設業や木材加工業、機械設備の販売などの分野で営業を拡大している。
ゴムの木栽培は天候の影響を受けやすいため、生産高が安定しないというのがリスクだと言えよう。また生産高からみると、タイやインドネシア、マレーシアなどのゴム輸出大国と比べて依然低いレベルに留まっているため、ベトナムが輸出価格をコントロールするのは不可能である。
更に、輸出先が中国に集中しすぎているのも問題点である(中国への輸出金額は輸出総額の60%も占めている)。中国の市場の変動や、中国のミクロ・マクロレベルでの政策リスク、そうした要素がみなベトナムゴム業界に非常に大きな影響を与えてしまう。そればかりではなく、今後はゴム業界では長い歴史を誇るブラジルや中国との競争に直面しなければならないのに、全国的に農業用地が年々縮小しているため、ゴムの木の栽培用地を拡大することが難しくなって来ている。ベトナムでは半製品ばかりが主流であり、今後品質や加工能力を上げて付加価値をつける努力をしなければ、国際競争で勝ち残っていくことも難しくなることも指摘されている。
それでも、ゴム銘柄は安定した成長が期待でき、長期的な投資には相応しいと判断している専門家が大勢いるのも事実である。
[www.thanhnien.com.vn, 23:58 GMT+7, 29/11/2007]
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