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[市場概況]
米経済低迷:アジアは心配しすぎなくても良い?(2)
[2008/02/01 19:01 JST更新]
現在、心配すべきという兆しは現れている。去年にはシンガポールのアメリカへの輸出金額が11%低下した。マレーシアの低下率は16%であった。それでも、新興国やヨーロッパへの輸出が増加したため、この両国の輸出総額は6%上昇した。ただし、この上昇率も去年年頭の上昇率と比較すると、かなり低い。もう1つの懸念は、ヨーロッパからの需要も縮小していることである。
一方、去年12月には中国のアメリカへの輸出上昇率も1%に下落した(2006年年末時点の上昇率は20%)。ただし、中国の場合、輸出上昇率が0%であっても、GDP成長率は8~9%に達することができると言われている。実際に、2001年にアメリカ経済が不況に陥った時にも、中国のGDP成長率は下落することがなかった。逆に、香港、シンガポール、台湾、そしてマレーシアの経済は、全面的に低迷した。
今回のアメリカ発の不況は、2001年より深刻になりそうだ。更に、アジア地域諸国の経済も世界経済により深く関わるようになってきている。そのため、実践的な考えを持つ人は、アジア諸国の経済がアメリカの不況から、以前よりも大きな影響を受ける可能性があることを指摘している。
2) それでも楽観論が優勢
ただし専門家には、今回のアメリカの経済不況からは、以前ほど大きな影響を受ける可能性は少ないと見ている人も多い。アジア諸国で楽観論が支持されている背景には、消費や投資を含む国内需要が高いレベルで維持される可能性があり、各国の政府もより柔軟になっている、ということがある。去年、アメリカの輸入金額が縮小したにもかかわらず、アジアの多くの国は、国内需要の大幅増加によってより高い成長率を達成したのである。
香港上海銀行(HSBC)に所属している経済学者のRobert Prior Wandesforde氏は、現在のアジア経済は、アメリカ経済に大きく依存しているわけではない、とコメントしている。例えばマレーシアの場合、アメリカへの輸出金額は大幅減少したが、GDP成長率は2006年の5.7%から、去年は第3四半期までで、6.7%の上昇を達成している。
(3)に続く
[Kieu Oanh, The gioi, Vneconomy, 29/1/2008 02:07]
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