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[市場概況]
20兆3,000億ドンとその影響
[2008/02/29 19:24 JST更新]
誰でも商業銀行の1つの役割が資金を調達し、消費や開発活動に資本を供給する、ということはわかっています。ある金額の資金が商業銀行に調達され、預金準備金を引いた分が、市中に流通することになります。つまり、国家中央銀行が短期国債を強制的に発行し、商業銀行から20兆3,000億ドンを吸収するということは、流通している資金から、それよりも大きな金額が吸収されるということになります。
この短期国債発行及び他の一連の金融引締め策の目的は、言うまでもありませんが、しかし、これほど巨額な資金が、同時に流通から吸収される、ということは経済へ大きな影響が及ぶはずです。
外貨を保有している投資家が大きな利益を上げようと外貨をベトナムドンに交換することができ、投資できるようになると、逆に不動産経営事業の投資主は、銀行の貸付縮小による影響を受けることになります。金利が大きく上昇すれば、資本投入が見直され、貸付するという以前の約束も忘れられる。これまで、不動産事業の土地価格を大きく引上げた主な要因は、投機現象でした。金利が現在のように大きく上昇すれば、多くの投機家は事業主へ納める金を調達するのが難しくなりますし、商業銀行も住宅購入用の貸付を縮小するので、投機家が保有している不動産を実際に住宅需要がある人へ売却することも出来なくなります。最終的には投機家たちは保証金を放棄する可能性もありますから、そうなれば、事業主がこうした影響を受けることになります。不動産市場の過熱振りに歯止めがかかるでしょうが、これによって国家中央銀行は、同時に2つの成果を上げることができると言えるのでしょうか?
本当に資本借付の需要がある製造者の立場に立てば、借入金は誰に頼むことができるのだろうか?という問題が出てきます。商業銀行も企業の生産経営用の貸付を優先するのだろうか?という不安も出てくるでしょう。
製造者に資本がなく、生産が停止されれば、製品・サービスの量が減少し、供給は需要を満たすことができなくなります。そうなれば、結局物価は高く引上げられることになります。インフレが抑制されず、経済成長を阻害する要因となるのです。
*この記事は、ホーチミン市経済大学の企業金融部門のディン・ティー・トゥー・ホン修士によって執筆されています。
[Tai chinh - Tien te, Dau tu chung khoan 27/2/2008]
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