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[市場概況]
海外投資家の特別な手法(2)

[2008/03/15 12:53 JST更新]

2) 政府の政策を事前に予測する

 海外投資家の投資方法を評価して、VFMファンド運用会社の副社長であるファム・カイン・リン氏は、殆どの海外投資家は機関投資家であり、金融投資の経験が豊富にあり、資本にも余裕がある。更に中長期投資戦略があるので、株価変動の影響をあまり受けない、と語った。

 このことは、株価が大幅下落して行く中で、海外投資家(特にファンド)が資本を増加させていることによって理解できるだろう。概算では、先日ホーチミン証券取引所との会議に出席したファンド11社が保有している資金総額が、約150億ドルに達していると推定されており、リン氏のコメントにも、やはり根拠があると言えるだろう。資本調達を終えたばかりのVF4ファンドも8,000億ドン(約52億円)以上を保有して、株購入を準備している。

 ホーチミン市のある証券会社社長も、リン氏のコメントに賛同している。海外投資家はスィングする国内投資家と違って、具体的な計画に従って、企業へ投資を行っていると語った。企業価値及び収益性がわかれば、未上場企業へも投資する。

 一方、上場株を買う際には、海外投資家は評価なしに銘柄を購入することはなく、財務諸表、EPS、企業の投資戦略、取締役会・監査役会の構成等を詳しく分析する。更に、企業が活動している産業の将来性も海外投資家の分析・予測の対象となる。

 記者との談話の中で、証券専門家であるレー・ダット・チー氏は、国内投資家と海外投資家とにある基本的な相違は、証券市場についての考え方であると明かした。海外投資家は証券市場を長期投資チャンネルと捉えているが、国内投資家は短期投資の場として考えている。収益を期待する期間に違いがあり、市場が大幅下落すると、国内投資家はパニックを起こすのである。一方、海外投資家は平均購入価格を引下げるための資本をいつでも保有している。

 その他、もう1つの違いは、市場参加する時期の選び方にある、という。特に海外投資家はマクロ政策の変動を察知することに特別な関心を持っている。政府の証券市場支援方法に関心を抱くばかりでなく、チャンスや法的枠組みを分析し、市場がどこに向かっているのか、ということを事前に予測する。こうした根拠ある分析に基づいて、海外投資家は投資決定を下す。

 国内投資家が市場から逃げ出す道を探り始めた今月初めにも、海外投資家は株式購入を継続していた。そして、国家資本投資経営総公社(SCIC)が株を購入し、市場が数日上昇しただけで、勝つことができたのである。これは、海外投資家が証券市場をサポートする政府政策を事前に予測していたことを証明する一例と言えるだろう。

(終)

*関連ニュース:
海外投資家の特別な手法(1)

[Theo luat phat Tp HCM, vneconomy, 13/3/2008]


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