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[マクロ経済]
ベトナムの公的債務、対GDP比60%到達の恐れ―ADBが指摘

[2015/03/25 12:00 JST更新]

  アジア開発銀行(ADB)は24日、「アジア経済見通し2015年版」を発表した。ADBベトナム事務所の経済専門家ドミニク・メラー氏は、ベトナムは財政赤字が拡大し、公的債務のリスクに直面する恐れがあると指摘した。

  ベトナムが実施している法人税の減税をはじめとする各企業に対する減免税や公約に従った輸入税率の引き下げ、さらに世界的な原油価格の低迷は、政府の歳入を減らす要因として働く。一方歳出は、投資的経費が約20%、経常的経費が10%、医療費が11%、教育費が5%、それぞれ増加すると予測されている。

  歳入が予定額を下回る場合、政府は支出を減らすより赤字拡大を選択する。その場合、公的債務は2016年末までに国内総生産(GDP)の60%に達する可能性がある。メラー氏は、公的債務が持続不可能な水準まで増加し、投資家心理に悪影響を及ぼすことを避けるために、中期的に財政バランスを改善することの重要性を強調した

  政府の報告によると、公的債務のGDPに対する割合は急速に上昇しつつあり、2013年末に54.2%、2014年末には60%に近付いている。

[VnExpress,24/3/2015 | 11:30 GMT+7]


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