ペトロベトナムグループ(Vietnam National Oil and Gas Group=PVN)は3日、メコンデルタ地方キエンザン省アンビエン郡で、B鉱区・オモンガス開発プロジェクトの着工式を行った。着工式には、グエン・タン・ズン首相が出席した。
同プロジェクトは、ベトナム南西沖のB鉱区・48/95鉱区・52/97鉱区のガス田開発案件と、B鉱区・オモンガスパイプライン敷設案件の2件から成るもの。投資総額は80億USD(約8900億円)で、2020年第2四半期中に稼動を開始する見通し。
ガス田開発案件は、投資額68億USD(約7600億円)で、◇PVN(出資比率42.9%)、◇PVN傘下の石油ガス試掘・掘削総公社(PVEP)(同26.8%)、◇三井石油開発株式会社(MOECO)(同22.6%)、◇タイ石油開発公社(PTTEP)(同7.7%)が出資する。ガスパイプライン敷設案件は、投資額12億USD(約1330億円)で、PVNと
ペトロベトナムガス[GAS](PVガス)、MOECO、PTTEPの出資により実施される。
同プロジェクトが稼動すれば、国のエネルギー安全保障に貢献するほか、キエンザン省とメコンデルタ地方カントー市オモン区の周辺地域にある各火力発電所に対するガスの安定的な供給を確保し、同地方の経済発展の後押しに繋がるものと期待されている。