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[産業]
20年の履物輸出量、10年で3.9倍に 世界2位を維持

[2021/11/16 16:30 JST更新]

 ポルトガル皮革製品製造産業協会(APICCAPS)が発表した世界の履物の生産輸出状況をまとめたデータブック「World Footwear Yearbook 2021」によると、2020年のベトナムの履物輸出量は2011年比3.9倍の12億3300万足で、中国に続く2位を維持した。また、世界の輸出量全体に占める割合は2011年の2.3%から10.2%へと拡大し、初めて10%を突破した。

 ベトナムの履物製品は世界150以上の国・地域に輸出されており、このうち米国やヨーロッパ、中国、日本、英国などが主要な輸出先となっている。ナイキ(Nike)、アディダス(Adidas)、リーボック(Reebok)、プーマ(Puma)などの世界的に有名なフットウェアブランドの製品が、ベトナムで大量に加工・製造されている。

 一方、2020年の中国の輸出量は前年比▲20億足減の74億足となり、世界の輸出量全体に占める割合も同▲1%pt減、2011年比▲12%pt減の61.1%に縮小した。これは、企業が中国からベトナムやインドネシアなどの他のアジア諸国に製造拠点をシフトしていることを示している。

 さらに、ベトナムは2020年に輸出額ベースでキャンバスシューズの最大の輸出国となり、中国を追い抜いた。ベトナムと中国に続いて、インドネシア、ドイツ、トルコなどの順となっている。

 なお、税関総局の統計によると、2021年7~9月の履物輸出額は前期比▲47.7%減、前年同期比▲26.9%減の29億2000万USD(約3300億円)、1~9月期では同+9.7%増の133億1000万USD(約1兆5200億円)となった。

[The Saigon Times 20:11 11/11/2021]


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