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[マクロ経済]
アジア開銀、22年のベトナムGDP成長率予想を+7.5%に上方修正

[2022/12/15 17:25 JST更新]

 アジア開発銀行(ADB)は先般発表したレポートの中で、ベトナムの2022年における国内総生産(GDP)成長率予想を9月に発表した前回レポートの+6.5%から+7.5%に上方修正した。

 ただし、ベトナム産商品に対する世界各国の需要低迷の兆しを背景に、2023年のGDP成長率予想は前回レポートの+6.7%から+6.3%に下方修正した。なお、2022年のインフレ率予想は前回レポートの+3.8%から+3.5%に下方修正している。

 ADBによると、世界各国の中央銀行が金融引き締め政策を実施していることと、ロシアとウクライナの戦争や中国の厳しい新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策が相まって、アジアの発展途上国の経済回復にマイナスの影響を及ぼしている。

 各国政府は、新型コロナによる長引く課題を克服し、特に貧困層や社会的に脆弱な層に対する食料やエネルギーの価格高騰の影響を軽減し、包括的な経済回復を確保すべくより緊密に協力する必要がある。

 なお、ADBは2022年と2023年における中国のGDP成長率予想を+3.0%(前回レポート:+3.3%)、+4.5%(同:+4.3%)にそれぞれ下方修正した一方、インドのGDP成長率予想はそれぞれ+7.0%、+7.2%の高水準で据え置いた。

 また、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナムで消費と観光が大きく回復する中、2022年における東南アジアの成長率予想を前回レポートの+5.1%から+5.5%に上方修正したが、 世界的な需要の低迷により、2023年の成長率予想は前回レポートの+5.0%から+4.7%に下方修正している。

[VnEconomy 11:09 14/12/2022]


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