[マクロ経済]
IMF、25年のベトナムGDP成長率+5.4%に減速予想
[2025/06/28 01:08 JST更新]
国際通貨基金(IMF)は、ベトナム経済が引き続き回復基調にある一方で、外部環境の不確実性の高まりを背景とした複数のリスクに直面していると指摘した。
IMFは、世界的な関税引き上げなどの保護主義的措置が2025年7~9月期から導入された場合、同年のベトナムの実質国内総生産(GDP)成長率は+5.4%に鈍化し、2026年も引き続き弱含む可能性があると警告。一方で、貿易摩擦が緩和されれば、経済見通しは大きく改善するとしている。
また国内では、企業の高水準の債務、信用供与の引き締め、金融セクターの脆弱性が主なリスク要因として挙げられた。こうした背景を踏まえ、IMFは以下の政策対応をベトナムに提言している。
◇財政政策:
公的債務水準が比較的低いことを踏まえ、短期的な景気の下支えには財政が中心的な役割を担う。特に公共投資の加速や社会保障の強化が重要。
◇金融政策:
インフレ期待の安定を最優先課題とし、為替レートの柔軟な運用により外部ショックへの対応力を高めることが必要。世界的な金利低下と物価安定が進めば、適度な金融緩和も検討可能。
◇金融システムの健全化:
銀行監督体制の強化、資本および流動性バッファーの確保と不良金融機関の処理枠組みの整備が急務。
このほか、IMFはベトナムが中長期的な成長を実現するためには、インフラ整備の推進、資本市場の発展、教育・人材育成への投資、公共投資の管理強化、健全な財政運営の確立など、構造改革の着実な実行が不可欠だと強調している。
[Tin Nhanh Chung Khoan 14:42 25/06/2025]
◆ 免責事項
- 当サイトで提供されている株価や為替レート等のデータは最低30分遅れで表示されており、最新のデータではございません。また、取引時間外の場合は、前回の取引終了時点のデータを掲載しております(ベトナム株式市場の取引時間帯(現地時間)/08:30~11:00)。御留意ください。お客様が実際にお取り引きをされる場合には、最新データをご参照の上、お取り引きされることをお勧めします。
- 当サイトで提供されている資料の著作権は、Viet-kabu.com (GOATsystem corp.)または著作権者が保有しています。いかなる資料も、Viet-kabu.com (GOATsystem corp.)または著作権者の書面による事前の許可なく、いかなる形式または電子的であれ、機械的であれ、写真複写的であれ、記録的であれ、その他の方法を含む(が限られない)いかなる手段によっても、複製、配布、再出版、ダウンロード、表示、掲示、または転送することを禁じます。また、お客様は、Viet-kabu.com(GOATsystem corp.)の許可なく、本サイト内の資料を別のサーバーに「ミラーリング・コピー」はできません。本サイト内の資料を許可なく使用した場合は、著作権法、商標法、プライバシー及びパブリシティ-に関する法律、通信に関する規制及び法令に違反する可能性があります。
- 当サイト上の資料は、「現状のまま」提供されるものであり、明示または黙示を問わず、いかなる保証もなされるものではありません。Viet-kabu.com(GOATsystem corp.)は、適用される法律の許すかぎりにおいて明示または黙示にかかわらず、商品性、特定目的への適合性(いかなる権利の侵害・違反のないことの黙示的保証を含む)、に対しいかなる保証をも負担いたしません。Viet-kabu.com(GOATsystem corp.)は、本サイト上または本サイトにリンクしているサイト上の資料の使用、有効性、正確性、信頼性に関して、またはその使用の結果に関して、その他の事項に関して、いかなる保証または表明も行いません。
© Viet-kabu.com 2002-2025 All Rights Reserved.