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[ホーチミン証取]
EV配車サインSM、フィリピン企業と提携 初の海外フランチャイズ

[2025/10/13 14:36 JST更新]

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)製電気自動車(EV)・電動バイクのレンタカー・タクシー会社で、配車サービス「サインSM」を展開する「グリーンGSM(Green GSM)」はこのほど、フィリピン企業2社との提携覚書(MOU)を締結した。

 提携先は、ゼントログループ(Zentro Group)傘下のAMRCリニューアブル(AMRC Renewable Corporation)とゼントロモーターズ(Zentro Motors)の2社。両社は、フィリピン国内で2000台のビンファスト製EV「ネリオグリーン(Nerio Green)」を導入し、タクシー事業を展開する計画だ。これはグリーンGSMにとって初の海外フランチャイズ契約となる。

 グリーンGSMは、ブランドや運営ノウハウを現地企業と共有し、パートナーが同社の基準に基づいてサービスを展開するフランチャイズ方式を採用している。今回の提携では、ゼントロモーターズが現地での運営を担い、グリーンGSMのブランドと配車アプリ技術を活用してEVタクシーを展開する。

 合意によると、最初の1000台はすでに発注済みで、残り1000台は今後2年で順次納車される予定となっている。車両はマニラ首都圏および主要都市で「Green Xentro powered by Green GSM」の共同ブランド名で運行される。車体カラーは象徴的なグリーンで統一され、静音性とゼロエミッション性能を備えた環境対応型仕様となる。

 ゼントロモーターズは、自社が運営する全国のショッピングモール「ゼントロ(Zentro)」を活用し、乗降ポイントや充電・駐車スペースを整備するほか、車両整備、充電インフラ、ドライバー支援などでもビンファストおよびグリーンGSMと連携を拡大する方針を示している。

 今回の提携を通して、グリーンGSMはベトナム発の電動配車モデルを東南アジアに拡大し、持続可能な交通の普及を加速させたい考えだ。

[Kien Thuc Dau Tu 22:09 09/10/2025]


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