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[産業]
ベトナム食品小売2強、1000店規模の出店競争が加速
[2026/09/03 21:27 JST更新]
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ベトナムの消費財・生鮮食品小売市場で、最大手のウィンコマース貿易サービス(Wincommerce=WCM)と、「Bach hoa XANH(バックホアサイン)」による競争が激化している。事業再編を経て再び店舗網拡大に舵を切った両社のうち、ウィンコマースは年内に1000~1500店舗の新規出店を計画する一方、バックホアサインは8月27日までに年初から1000店舗を新規出店し、年初目標を前倒しで達成した。単なる量的拡大から、1店舗あたりの営業効率向上と黒字化を重視する戦略へ移行し、巨大な市場での覇権を争う。
出店拡大と業績比較
畜産、食品・飲料、小売、鉱山採掘を手掛ける民間複合企業マサングループ[MSN](Masan Group)傘下のWCMは2026年6月末時点で5141店舗を展開し、年内に1000~1500店舗の出店を目指す。WCMは、◇スーパーマーケット「ウィンマート(WinMart)」、◇ミニスーパー「ウィンマート・プラス(WinMart+)」などを運営している。
対する携帯電話小売・家電小売最大手でミニスーパーを拡大中のテーゾイジードン投資[MWG](Mobile World Investment Corporation)傘下のバックホアサインは7月末時点で3378店舗に達し、8月27日時点では3563店舗となり、年初からの新規出店数が1000店舗に達して年初目標を前倒しで達成した。
1~6月期の売上高は、店舗数が少ないバックホアサインが前年同期比+25%増の28兆3000億VND(約1700億円)で、WCMの約23兆VND(約1390億円)を上回った。税引後利益はバックホアサインが9100億VND(約55億円)、WCMが前年同期の5倍となる3450億VND(約21億円)と、ともに急成長を遂げている。
市場の潜在力と政策の影響
ベトナムの食品小売市場は2025年に600億~700億USD(約9兆5000億~11兆円)規模に達し、2030年には850億USD(約13兆4000億円)に拡大する見通し。インボイス発行に関する政令第70号/2025/ND-CPの施行や個人事業主向け定額課税方式の廃止といった税制透明化政策も、伝統的小売チャネルの縮小を促し、食品小売市場で2025年時点で19%にとどまる近代的小売チャネルの比率向上を後押しするとみられている。
市場調査会社Q&Meの分析によると、売上高の差は、生鮮食品を重視する商品構成と店舗当たりの販売効率の違いによる。2026年4~6月期の1店舗あたり1日平均売上高は、バックホアサインが5540万VND(約33万6000円)に対し、WCMは2550万VND(約15万5000円)にとどまる。バックホアサインは生鮮食品を中核に来店頻度を高め、利益率の高い日用消費財(FMCG)の購入につなげて利益を確保するモデルを構築している。
[Viettimes 03/09/2026 / ANTT 14:22 05/08/2026]
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