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ドラゴンキャピタル、ロンドン証取にベトナム株式ファンド上場へ 完全無料ニュース

[2016/05/24 19:13 JST更新]


(C) Dragon Capital 写真の拡大

  ベトナム国内最大級の外資系ファンド運用会社ドラゴンキャピタル(Dragon Capital)は23日、同社が運用する旗艦ファンドのベトナム・エンタープライズ・インベストメント・リミテッド(VEIL)をロンドン証券取引所のメイン市場に上場させる意向を明らかにした。

  VEILは1995年創設。純資産8億5000万USD(約927億円)を有するベトナムに特化した最大・最長ファンドとなっている。ロンドン証取へ上場することで、VEILに組み込まれている銘柄の透明性や流動性の向上、潜在的保有者の拡大に加え、NAVとのディスカウント率が縮小することが期待されている。

  VEILは6月21日に臨時投資主総会を開催し、同上場案を可決する予定。7月初めにもロンドン証取のメイン市場上場が認可される見込みだ。

  VEILが上場することで、外国人投資家はベトナム市場への新たな投資チャンネルを有することになる。VEILのNAVのおよそ半分を占めている各銘柄は外国人保有比率が上限いっぱいまで達しており、それら個別銘柄の株式を外国人投資家が新たに取得するのは困難な状況だが、VEILを通じれば保有可能になる。

  ベトナムの2015年における経済成長率は+6.7%。海外直接投資(FDI)が堅調に増加しており、若い熟練労働者も増えている。更に、ベトナム・EU間の自由貿易協定(FTA)や環太平洋連携協定(TPP)による恩恵が期待されており、ベトナムは外国人投資家にとって魅力的な投資先となっている。

  ドラゴンキャピタルは1994年に設立されたベトナムとメコン地域に特化する外資系投資運用会社。現在運用している資産は総額13億USD(約1417億円)。


  
  
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