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鉄鋼業、チャンスと脅威

[2008/05/03 JST更新]

 チャン・トゥアン・ズオン氏(ホアファット鉄鋼会社の社長)

 国内市場における鉄鋼価格が上昇していますが、輸入インゴット価格が880~900ドルに達しているため、鉄鋼企業の利益が大きいというわけではありません。鉄鋼協会の会合では、会員は全員インゴット価格がある値幅内で推移する限り、販売価格の値上げを行わないことに合意しました。

 ベトナムのインゴット生産工場の生産高は年間200万トンですが、2008年度需要は450万トンにも達しています。

 ホアファット鉄鋼会社の利益はホアファットグループ株式会社[銘柄コード:HPG]の売上高及び利益の30%を占めています。インゴット生産工場が稼動し、需要の60~70%を自社生産できるようになったため、海外市場への依存度が縮小しました。

 2008年度建設用鉄鋼生産高は25万トンで、2007年度より10%上昇する予定です。

 しかし、港湾が飽和状態になっているため、スクラップ鉄鋼の受け入れが難航し、時間がかかる上、予想できないコストが発生する可能性があるのは頭が痛いところです。

 ダウ・バン・フン氏(ベトナム鉄鋼総公社の社長)

 2008年の経営環境が厳しい状況の中で、生産計画達成を目指しつつ、コスト削減を図っています。

 鉄鋼価格が高いのは製造者の販売価格が高いからではなく、販売業者が価格を操作していることが要因です。弊社代理店数は1,000カ所であり、マーケットシェアはおよそ40%です。他社と競争しながら価格安定化プログラムにも参加しなければならないため、困難な状況を強いられています。

 また、輸入水準が高まったのは好いことですが、管理当局の輸入スクラップ鉄鋼水準が一致していないため、鉄鋼業者は戸惑いを感じています。

 ベトイ鉄鋼株式会社[銘柄コード:VIS]の代表者

 VISは現在、ハイフォン市にあるインゴット生産工場建設プロジェクトに集中しています。この工場は2009年に稼動する予定です。インゴット生産工場が完了すれば、原材料を自社調達できます。

 将来的にはこのインゴット生産工場は株式会社として独立させる予定です。ディンブやルオンタイ、タイフンなど多くの鉄鋼生産企業もインゴット生産工場の建設を計画していますが、2010年にはインゴットの需要に十分応えることができるようになると見込まれています。