2) 2007年度8.5%のGDP成長率の実態は?
2008年度ベトナム経済についての予測の他、CIEM(中央経済研究所)はそのレポートで2007年度のベトナム経済成長率についても評価している。
それによれば、2007年度のGDP成長率は8.5%に達し、1997年からこれまでの記録となっているが、これは決して印象的な数字という訳ではない、という。専門家のボー・チー・タイン博士は、2007年度限界資本生産比率(ICOR:投資/GDP)が高すぎる水準である44%に達していると説明している。これは去年のGDPの成長が、流入した海外直接投資(FDI)に主に依存していたことを意味している。
また、2007年には銀行その他の金融関連が発展を遂げた。しかし、銀行などのGDPへの貢献比率は2%弱しか占めていないことも指摘された。銀行及び金融は資金を移動させることが大切な役割であり、付加価値を高めていくという点では経済にあまり大きくは貢献していない、前出のタイン博士はそう説明した。
興味深いことは、ベトナム人の消費に対する拡大スピードがGDPの成長スピードより非常に早いことである。2007年の一人当りのGDPは年間841ドル程度だったが、国民の消費は大きく増加した。
※補足説明:中央経済管理院(CIEM)のベトナム経済レポートはベトナム経済の全景を説明し、成果をまとめ、存在している問題、及び乗り換えるべきチャレンジを分析し、ベトナム経済の幾つかの指標についての成長展望を予測するため、毎年作成されている。
2007年度ベトナム経済レポートは統計総局と多くの省などに供給された2008年4月までの正式な数字を使用している。
(終)
*関連ニュース:2008年度経済の3つのパターン(1)