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ベト株ニュース - 金融情報

だぶつく外貨(1)

[2007/12/25 JST更新]

 最終的には、銀行間の翌日物金利は年利6.5%レベルに戻ったため、商業銀行は落ち着つきを取り戻している。*

 一部の商業株式銀行はベトナムドン預金金利を引上げた後、調達資本が増加した。同時に、銀行が保有している約5兆ドン相当の国債や他の有価証券が近々満期を迎える。そのためベトナムドンの供給が11月のように難しくなることはないだろう。しかし、為替はドン高に留まっている。これはなぜか?

1) 外貨を公開レート以下で購入する

 今年初めからこれまでで、ベトナムの貿易赤字は100億ドルを上回っている。また、生産原材料や主要な消費財の輸入需要が年末に大きく増加しているため、貿易赤字は更に拡大すると推測されている。輸入会社の外貨需要が増加するため、銀行は外貨保有をある程度確保している。かといって、外貨を多く保有することには慎重だ。というのも、公式の外国為替レートが下落しており、外貨を保有すればしただけ損失する可能性が高いからだ。

 銀行が輸入会社へ売る外貨の価格は、公開為替レートで計算される(16,035ドン/ドル:プラスマイナス5%という変動幅を限界まで低下させた2007年12月15日の為替レート)が、輸出会社から米ドルを買う場合、適用されるレートは、公開為替レートをドル当たり10ドン程度下回るものになる。

 この為替の差額を埋め合わせるために、銀行は期限付き外貨売買形式を採用し、取引手数料の引上げを行っている。ある銀行の頭取は、1ドル10ドンは容認できるレベルだが、年末にかけては、この差額が拡大する懸念は払拭できない、と語った。

 経済日報の調査によると、2007年11月の第3週、ベトナムドンが不足していた際に、一部の銀行では公開為替レートより1ドル80ドン低いレートで外貨を買入れていたという。多くの輸出会社はベトナムドンが不足していたため、このレートで外貨を売却せざるを得なかった、という。一方、銀行の方も外貨を買えば損失を蒙るが、買わなければ顧客が逃げて行ってしまうため、難しい選択を迫られていた。

 つまり、外貨が市場に溢れているのである。より正確に言えば、外貨は輸出会社の口座の中で、そして商業銀行では海外からの投資資金として、余っている。主要な原因としては、国家中央銀行が外貨を少しずつしか買入れず、買入れしない日もあったことがあげられる。ある銀行は1日に1,000万米ドル売る登録したが、国家中央銀行は50万~60万ドルしか買入れなかった。それよりも多く登録した銀行がどうにか100万ドルを買ってもらえた。

 外貨の供給はポンピングされている風船と同じで日々膨張しているが、閉じ込められた空気の抜け道はまだ見つかっていない。国家中央銀行がどこかで針を刺せば、そこから空気は洩れて行くだろう。しかしそうしなければ、風船は膨張を続けて、限界が来れば破裂してしまうだろう。

(2)に続く

*関連ニュース:金利変動の背景