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ベト株ニュース - 金融情報

なぜ為替レートが大きく変動したのか?(3)

[2008/04/08 JST更新]

 今後、米FRB(連邦準備理事会)がドル金利を更に引下げたり、ベトナムドンの年利が12%まで引上げられるようなことがあれば、多くの企業や個人はベトナムドンを預金し、借入れをドルで行うなど、金利差とレート差によって利ざやを求める動きが広がることが考えられる。そうなると商業銀行の外貨資金不足はより深刻となる可能性が高い。国家中央銀行は外貨を貸し付ける対象を制限しなければ、外貨調達・貸付で商業銀行に圧力がかかるだろう。

 多くの企業が外貨資金の需要がなくても、外貨で借入れを行い、それを銀行へ売却し、ベトナムドンを得て、それを生産経営に使用しているという現実もある。しかし、こうした企業は将来外貨収益はないため、返済の際、ドルをあちこちで購入して銀行へ返済しなければならない。こうしたことで外貨市場には実体を伴わないない需給関係が形成されていく。銀行のある幹部は、「最近のドル高となった原因の1つは、銀行が第1四半期に行った外貨資金の短期貸付が多過ぎたため、返済に際して、多くの企業がドル購入をしなければならなくなり、外貨需要を増加させ、レートを押し上げたということがあるのです。」と語った。

専門家の意見

※ ドンア銀行の社長であるチャン・フォン・ビン氏

 先々週の週末2営業日のドル高現象は、一時的なことです。また為替レートの変動がかなり複雑であるため、この時点で外貨を購入するというのは良い戦略とはいえないでしょう。最近ベトナムドン/ドルのレートの上昇は、主に心理的な要因が大きくなっています。私の個人的な考えでは、今から 2008年6月末までには、レートは安定し急な変動はなくなると思います。ドル高であれば、輸入品の価格は調整されるでしょう。そうなると、輸入品を中心に物価は上昇し、CPI(消費者物価指数)を引上げるでしょう。そうなれば、インフレ抑制策の効果は減少してしまいます。一方、もし外貨需要が増加すると、国家中央銀行はドル供給を拡大し、ベトナムドンを回収することになります。流通中のベトナムドンが回収されれば、CPIは下落するでしょう。こうしたことから、ベトナムドン/ドルのレートはドン安には振れないといえるのではないでしょうか。

(4)に続く

*関連ニュース:
なぜ為替レートが大きく変動したのか?(1)

なぜ為替レートが大きく変動したのか?(2)