中央経済研究所(CIEM)によれば、2008年度のベトナム経済は、2007年のような高い成長率を達成することは難しいという。GDPの成長率については7.6%、7.2%或いは6.6%という3つのパターンを示した。
1) インフレ率は最大22.3%まで上昇
5月8日に発行された2007年度ベトナム経済のレポートの中で、CIEMは、2008年度は前年と比べて、世界経済の成長の鈍化が予想されている、と指摘している。インフレ圧力や、多くのリスクを含む予測しにくい経済変動が、ベトナム経済へもマイナスの影響を与える要因となる。「今年そして来年は、ベトナム経済にとっては大きなチャレンジとなる」CIEMはそのレポートでこう評価している。
まずCIEMは2008年度の経済成長率(8.5%~9%)とインフレ抑制(11%~12%)という目標は非常に達成することが難しいことを明かした。
専門家は2008年度のGDP成長率についての3つのパターンを示した。楽観であってもGDPの成長率は7.6%に留まる。そして基本水準では、GDPの成長率が7.2%に達するとした。一方、悲観的なパターンを考えると、GDP成長率は6.6%へと鈍化する。
つまり、基本水準で考えた場合でも、GDP成長率は2008年度の経済社会発展計画の目標をかなり下回ることになる。
一方、CIEMの専門家は、GDPの成長がどのパターンであっても、2008年度の物価上昇率は2007年を上回るとコメント。今年度の平均インフレ率は19.4%、最も楽観的なパターンでは16.7%、最も悲観的なパターンを考えると、22.3%という予測数値を示した。
注意したいのは、貿易赤字が大きなままであり、短期的に克服することができない、ということだろう。こうしたことから、2008年度のGDP成長率・インフレ目標は現在の実情に合わせて、再度検討すべきであると、CIEMの専門家は強調した。
また、このレポートでは、国営企業の構造改革を促進し、民間企業発展領域を拡大、国際的な取決め (WTO加盟誓約を含む)を厳守し、制度、インフラ整備、人材開発におけるボトルネック的問題の解決を図ることが、引き続き今年も促進されるべきであると、報告している。また、適切な対応策を出すことで、マクロ経済のリスクが増加し、複雑化することも十分に理解しておく必要があることを説明している。短期的には、GDP成長率が減速する可能性も含めてのことである。
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