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セメント「熱」は拡散しない?

2008/05/12 13:54 JST更新

 HCM市ではセメント価格が上昇している。一方、販売業者は、一様に「この熱」がローカルな現象だとしている。

 HCM市における第1ハティエンセメント(HT1)のセメント小売価格は、1袋7万3,000~8万ドン、ホルシム(Holcim)は6万9,000~7万3,000ドンで推移していた。ところが、ここ数日多くの小売り店では商品が底をついている。

 ベトナムセメント協会のグエン・バン・ディエップ事務局長によれば、HCM市場では消費者がHT1とホルシムの2銘柄のセメントに対してだけ、「熱く」なっているという。HT1とホルシムのマーケットシェアは、それぞれ41%・33%に達している。

 HCM市場では、この4ヶ月だけでも約55万トンのセメントが消費され、前年同期比22~23%増加している。ただし、コテック(Cotec)、カムファー(Cam Pha)、ギソン(Nghi Son)、ホアンタック(Hoang Thach)、チンフォン(Chinfon)、ラファージ(Lafarge)など、その他の製品の需要は控えめなものである。

 ディエップ局長によれば、HT1とホルシムのセメントの工場出荷価格は1袋5万3,500ドンだという。この価格は、2008年2月から適用され、現在まで継続している。つまり、消費者への販売価格とは、1袋あたり1万9,500~2万6,500ドンの価格差がある。

 この要因として、ディエップ局長は、速度制限などの厳しい交通規制によって、これまで1日2・3往復できたセメント運搬が、1日1・2往復しかできなくなったことを挙げている。加えて、過積載についても厳しいチェックが行なわれているため、工場からの出荷量がHCM市場の需要を満たせなくなって来ている。

更に同局長の分析では、資材の供給業者も、銀行金利に影響を受けているという。その他、人件費上昇分がセメント価格に転嫁されている。それでも、HCMの市場におけるセメント価格の「過熱振り」は、局地的、短期的なものであり、ベトナム北部への影響はないと、ディエップ局長は考えている。

 ホアンマイセメント、ブッソンセメント(BTS)、ビムソンセメント(BCC)、チンフォンセメントの販社であるセメント販売株式会社のファム・ト・オアイン社長も、セメントの港湾引渡し価格が3月初めと比較してやや下落して来ていることを認めている。価格ばかりでなく、消費量もかなり減少してきているという。「短期的に見て、北部における品薄状態による価格上昇の危険性はないでしょう。」と同社長は主張している。

 フータイ社─ハノイにおけるギソンセメントの販売業者─の代表も同様に、当面、北部のセメント価格が南部の価格上昇に影響を受けることはないと予測している。現在、セメントの流通量は十分に確保されている。

 ディエップ局長は、2008年内には、セメントの需要拡大が見込まれるが、全国で更に10ヶ所のセメント生産ラインが新たに稼動し始め、1,228万トンが増産され、ベトナムにおけるセメント総生産高は4,000-4,100万トンに達するとした。そのため、セメント供給は、国内需要を充分満たすことができるのである。

 ある情報によれば、5月6日に、建設省とセメント協会の代表者が現状を打開するために、南部各省のセメント市場を視察する予定だという。

  
  

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