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ベトナムの医薬品市場、20年売上高+3%増 21年回復見通し 完全無料ニュース

[2021/01/27 14:31 JST更新]


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 SSI証券[SSI](SSI Securities)のSSIリサーチによると、2020年における医薬品市場の売上高は新型コロナの影響により約+3%とわずかな伸びにとどまり、2015~2019年の年平均値である+11.8%を大幅に下回った。

 新型コロナ感染拡大防止のための外出制限により、同年1~9月期における全国の病院の外来患者数は▲10~15%減少した。さらに、医薬品の購入需要が落ち込んだ一方、ほとんどの製薬会社にとって主力製品ではない手指消毒剤やマスクの需要が増加した。

 2020年の医薬品市場では合併・買収(M&A)取引が目立った。SSIリサーチの推定によると、同年のM&A取引総額は1兆6800億VND(約76億円)だった。このうち、外資系企業による代表的な取引は以下の通り。

◇韓国財閥SKグループがイメックスファーム医薬品[IMP](Imexpharm)株25%を取得(取引額:9200億VND=約41億4000万円)

◇ドイツの製薬大手スタダ(Stada)がピメファーコ[PME](Pymepharco)株保有比率を70%から76%に引き上げ(同:4000億VND=約18億円)

◇日本のあすか製薬株式会社(東京都港区)がハタイ製薬[DHT](Ha Tay Pharmaceutical)株24.9%を取得(同:3500億VND=約15億8000万円)

 SSIリサーチは2021年の医薬品市場の成長見通しについて、伸び率が+15%に改善すると予想している。新型コロナで低迷した診療需要の増加や高齢化の進行、所得増加が市場成長を促す好材料となる。


  
  
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