地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)製EV・電動バイクのレンタカー・タクシー会社であるグリーン・スマート・モビリティ(GSM)とビンバス(Vinbus)は12日、ビンファスト製EVのみを使用する国内初の電動スクールバスサービスを開始した。
運行はビンバスが担当し、技術基盤はサインSM(Xanh SM)が提供する。使用する車両は電動ミニバス「EB 6」で、座席数は19席となる。「EB 6」は広い車内空間を確保し、通学での利用に適した設計だ。
車両には、安全監視システムを搭載し、乗降口や車内にカメラを設置しているほか、全地球測位システム(GPS)による位置情報、顔認証による出欠確認、運行後の車内点検プロセスを組み合わせ、安全性を高めた。運行データは暗号化され、学校と運行チームに安全に共有される。また、空気清浄機と空気質センサーも備え、生徒の健康面にも配慮している。
初便はハノイ市の中学「ビンスクール・ザ・ハーモニー(Vinschool The Harmony)」で運行した。当面はハノイ市とホーチミン市のビンスクールでサービスを提供し、2026年から2027年にかけて全国の私立校やインターナショナルスクールへと拡大する見通しだ。
GSMとビンバスは、教育機関と連携してグリーンスクールモデルの標準化を進め、安全で持続可能な学習環境づくりを目指す。定期ルートの通学バスに加え、団体向けの貸切り輸送にも対応する。


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