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1. 日本円、3年ぶり高値で183VND台に　安全資産で買われる

　外国為替市場で円高・ドン安が進行している。21日には1円＝183.6VNDとなり、直近3年で最安値を記録した。

　世界的な貿易リスクの高まりを背景に、投資家のリスク回避意識が高まり、安全資産とされる円に資金が流入している。ここ2週間で日本円は米ドルに対して5〜8％上昇しており、その存在感が一段と強まっている。

　市場では、日本銀行(BoJ)が今後も金融引き締めスタンスを維持するとの見方が広がっている。大手企業を中心とした賃金ベースアップの継続が、追加利上げの余地を日銀にもたらすと予測。利上げは円相場の中長期的な下支え要因になるとみられている。

・・・＜続きはサイトでご覧ください＞(記事本文には、直近1か月の通貨ドンの対日本円為替レートのチャートあり)

ベトナム企業詳細調査レポート

2. 週間☆アクセス数上位ランキング！（2025年04月21日～2025年05月04日）

　このコーナーでは、前週のベトナム株・経済情報（www.viet-kabu.com）のアクセス数の多かった記事を紹介いたします。

1 位 ビンファスト、納車台数3倍で成長加速　親会社と創業者が巨額支援

　地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)は、2024年10～12月と通年の未監査財務諸表を発表した。納車台数と売上高は大幅に増加した一方で、赤字が継続している。

　10～12月のEV納車台数は前期比2.43倍の5万3139台で、通年では9万7399台となり、前年比2.9倍へと急増した。

　電動バイク部門も堅調に推移し、10～12月の納車台数は3万1170台で前期比+65％増。通年では7万0977台となり、前年比+1％の微増だった。

・・・＜続きはサイトでご覧ください＞


2 位 ベトコムバンク株主総会、第三者割当増資を承認　配当計画も

　元国営4大銀行の一角、みずほ銀行が資本参加するベトコムバンク[VCB](Vietcombank)は26日に開催した定時株主総会で、2025年の業績目標を承認した。税引前利益は前年比+3.5％増の43兆7140億VND(約2400億円)となる見通し。

　同年末時点の総資産成長率は前年末比+10.0％、資金調達成長率は+8.0％、貸付成長率は+16.28％、不良債権比率は1.5％未満となる見込み。

　1～3月期の業績は、利息関連収支が前年同期比▲2.8％減の13兆6870億VND(約750億円)、税引前利益が同+1.3％増の10兆8600億VND(約590億円)で年間計画の24.8％だった。

・・・＜続きはサイトでご覧ください＞(記事本文には、2012～2024年の資本金と目標のチャートあり)

3. 今週の銘柄評価

　ミレアセットベトナム証券(Mirae Asset Vietnam＝MASVN)はベトナムを代表するIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)株の理論株価を1株あたり13万4820VND(約740円)と評価し、投資評価を「買い(Buy)」とした。

　2025年の業績見通しは、売上高が前年比+18.3％増の74兆3660億VND(約4100億円)、親会社株主帰属利益が同+18.7％増の9兆3290億VND(約510億円)、1株あたり利益(EPS)が同+20.8％増の5892VND(約32円)と予想されている。

　1～3月期の業績は、売上高が前年同期比+13.9％増の16兆0580億VND(約880億円)、親会社株主帰属利益が同+20.9％増の2兆1740億VND(約119億円)だった。

　2025～2027年の年平均売上高成長率は、情報技術(IT)が+25％、通信が+9％となる見込み。同期間の年平均利益成長率は+20.7％の見通し。

　FPTは、人工知能(AI)の発展を背景に中長期的な成長が見込まれる中、現在の株価水準は長期投資の観点から魅力的とされている。

4. 編集後記

　スタッフが週替わりでお届けする「編集後記」。
　今週はJOがお送りする、「巨大な黄金涅槃像のクメール寺院」のお話です。

　ホーチミン市から125km南南西に位置するチャービン省。このチャービン省はベトナムでもっともクメール(カンボジア)系住民の比率が高い地域で、全人口の約3分の1がクメール族です。そのため、省内各地には多くのクメール寺院が点在しています。

　今回訪れたのは、チャービン市から南へ40kmほど行った小さな村にある、巨大な金色の涅槃像が印象的なクメール寺院です。寺院の入り口には、アンコールワットを思わせる荘厳な門が建ち、門をくぐると中央にはクメール様式の美しい塔がそびえ立ちます。

　この塔は、仏教やヒンドゥー教の宇宙観に基づく「須弥山」を象徴し、神が宿る神聖な場所とされています。塔の柱には、ナーガ(蛇神)が絡みつくように彫刻されており、祭りの日にはろうそくが灯され荘厳な雰囲気に包まれます。

　塔の正面には、全長54mにも及ぶ黄金色の涅槃像が横たわっています。この涅槃像は建物の2階部分に設置されており、地上からは3〜4階建ての建物に相当する高さにあります。参拝者は2階へ上がって像を間近に拝観することができ、足裏には精緻な模様が刻まれているのが見どころです。

　この寺院は600年ほど前から存在していたそうですが、現在の姿は2008年に再建されたもの。地元出身の篤志家によって4年の歳月をかけて再建されました。寺院の主祠堂の正面入り口には、その篤志家一家の写真が飾られていましたが、個人的にはやや場違いな印象を受けました。

　ここでピンときた方は、かなりのベトナムニュース通かもしれません。この篤志家はチャービン省生まれの華人系ベトナム人大富豪Trầm Bê(チャム・ベ)氏の一家で、銀行、不動産開発、病院などを経営する一族です。ベ氏は銀行スキャンダルで逮捕され、2020年に3年の実刑判決を受けています。なお、寺院のあるこの地域は彼の生まれ故郷で、存在感のある大邸宅が同じ通りにあります。

　チャーヴィン省には、この涅槃像のほかにも、さらに大きな涅槃像や、ピンクや黄色の華やかな装飾が美しいクメール寺院も点在しています。これらについては、また次回の編集後記でご紹介したいと思います。

今回の場所：
Chùa Khmer Vàm Ray
Ấp Vàm Ray, xã Hàm Tân, huyện Trà Cú, tỉnh Trà Vinh
https://maps.app.goo.gl/hVkRE7hkbZdgTuAJ8

photo by Jo
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今回は、ここまでです。
最後まで、お読みいただきましてありがとうございます。
今後とも、「ベ トナム株・経済情報」をよろしくお願いいたします。