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Contents
- 米ドル安でもベトナムの通貨ドンが下落 背景と今後の見通し
- 週間☆アクセス数上位ランキング!
特集(2025年06月16日~2025年06月22日)
- 今週の銘柄評価
ペトロベトナム運輸[PVT]
- 編集後記
ビンロウの思い出 ー 幼い頃の懐かしい風景
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1. 米ドル安でもベトナムの通貨ドンが下落 背景と今後の見通し
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ベトナムの通貨ドンは年初来、米ドルに対して約2.5%下落した。これは、国際市場で米ドルが軟調に推移するなか、逆行するような動きとなっている。ユーロや英ポンド、日本円、台湾ドルなどがドル安を追い風に上昇する一方で、ドンは同様の恩恵を受けていない。
ミレアセットベトナム証券(Mirae Asset Vietnam=MASVN)はその原因として、ベトナムドン建ての資金を調達するコスト(金利)が、米ドルと比べて十分に安くないことを指摘している。このため、世界的に米国資産が売られる「Sell America」の流れが強まる中でも、通貨ドンに資金が流入しにくい状況にある。
さらに、銀行間市場におけるドン建てとUSD建てのスワップ金利はゼロ%前後で推移しており、為替市場に大きな歪みは見られない。このことから、ベトナム国家銀行(中央銀行)は積極的な為替介入を行っていない。
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2. 週間☆アクセス数上位ランキング!(2025年06月16日~2025年06月22日)
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このコーナーでは、前週のベトナム株・経済情報(www.viet-kabu.com)のアクセス数の多かった記事を紹介いたします。
1 位 ベトナム航空、ロンタイン空港で航空サービス関連施設2案件を着工
全日空ANAが出資するベトナムのフラッグキャリアベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は15日、傘下の2社とともに、東南部地方ドンナイ省に建設中のロンタイン国際空港の航空サービス関連インフラ案件2件の起工式を開催した。投資総額は約1兆8000億VND(約99億円)に達する。
国際基準に対応した第1機内食工場案件
同案件は、ベトナム航空ケータリング社(Vietnam Airlines Caterers=VACS)が手掛ける。面積約3万0600m2(区画E-09)の敷地に、6870億VND(約38億円)を投じて建設される。
初期段階では1日あたり2万食の提供能力を持ち、空港の成長に応じて最大4万食まで拡張可能。食品安全衛生や航空業界の技術基準を満たす設計で、約1600m2のハラール専用調理スペースも整備される予定だ。
・・・<続きはサイトでご覧ください>
2 位 ビンファスト、インドでEV工場を稼働へ グローバル展開を加速
地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)は、世界第4位の自動車市場であるインドのタミルナドゥ州トゥートゥクディ市で建設中のEV・バッテリー生産工場を7月中に稼働開始する計画。
同工場は、ベトナムやインドネシア、インドにおいて急ピッチで建設が進む3工場のうちの1つで、2025年以降のグローバル展開拡大を目的としたプロジェクトとなっている。
インド工場は、タミルナドゥ州産業振興公社(SIPCOT)運営の工業団地内にある160haの用地に建設され、年産能力は15万台の予定。投資総額は5億USD(約730億円)で、地元民3000~3500人の雇用を創出する見込み。初期段階ではインド国内市場に集中し、その後は世界への輸出拡大を目指す。
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3. 今週の銘柄評価
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※「今週の銘柄評価」は証券会社独自の見解に基づくものであり、実際の投資判断はご自身で行ってください。
※こちらの記事はグローバルリンクアドバイザーズ株式会社が、毎週有料会員向けに配信しているメールマガジン「ベトナム株通信」に掲載した一部を「ベトナム株・経済情報」が独自に選んだだものを掲載しています。
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■ペトロベトナム運輸[PVT]■―国際展開と船隊拡充で成長期待、投資評価「買い」―
ACB証券(ACB Securities=ACBS)は原油専門輸送会社ペトロベトナム運輸[PVT](PV Trans)株の理論株価を1株2万7500VND(約152円)と評価し、投資評価を「買い(Buy)」とした。
2025年業績見通しは、売上高が前年比+6%増の12兆4320億VND(約690億円)、税引後利益が同▲3%減の1兆4190億VND(約78億円)と予想されている。2026年は、売上高が同+6%増の13兆1210億VND(約720億円)、税引後利益が同+5%増の1兆4910億VND(約82億円)となる見通し。
PVTは2020年以降、国際市場への進出を段階的に強化しており、良好な運賃相場を追い風に、船隊の近代化・専門化を進めている。2021~2024年にかけて船隊を36隻から58隻に増強し、総積載量は約170万DWTに達した。とりわけ化学薬品輸送船の拡充を重点戦略としている。
2025年には保有船を71隻に増やす計画で、そのうち新たに化学薬品船8隻とLPG船2隻が加わる予定。
紅海地域での地政学リスクにより、国際海運の運賃水準は高止まりしており、同社の安定的な収益確保に貢献すると期待される。一方で、国際展開に伴う競争激化や運航コスト増、チャーター未定によるリスクも懸念材料として挙げられる。 |
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4. 編集後記
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スタッフが週替わりでお届けする「編集後記」。 今週はNguyen Nhanがお送りする、「ビンロウの思い出 ー 幼い頃の懐かしい風景」のお話です。 私の故郷には、たくさんのビンロウ(檳榔)の木があります。まっすぐに空へ向かって伸びるその姿を見上げるたびに、心がほっと安らぎます。葉は陽の光を浴びてきらきらと輝き、その実は風に揺れながら、昔話でも語るかのように囁いているようです。


私の幼い日の記憶にも深く根づいているビンロウの木は、故郷の風景に欠かせない存在です。
昔は電気がなかったので、祖父母はモーカウ(Mo cauは、落ちたビンロウの葉の根元部分で、舟のような形をした外皮です。)で作ったうちわで私を扇いでくれました。パタパタという風の音、ひんやりとした優しい風に包まれて、私はすやすやと眠りに落ちたものです。今は電気もクーラーもある時代ですが、祖父母はいまだにそのうちわを使っています。祖父母がモーカウで作られたうちわで扇いでいる姿を見るたびに、あの夏の日々を思い出します。

モーカウは、私たち子どもにとって大切なおもちゃでもありました。今でも夏休みに村に帰省した時、夕方になると子どもたちが集まり、モーカウで遊んでいる光景に出会います。その遊びはとても素朴ですが、子どもたちの無邪気な笑い声を聞くと、幼い日の自分たちの姿が重なって見えてきます。


ビンロウの実は、昔からベトナムの高齢者たちの間で、キンマの葉と共に噛んで楽しむ習慣があります。実を緑のキンマの葉に包み、少しの石灰を添えて味わう~。そんな素朴な組み合わせが、いつしか日常となり、田舎のお年寄りたちにとっての小さな楽しみとなっていました。
また、ビンロウの実は、伝統的な儀礼にも欠かせない存在です。結婚や婚約の場面で、男方が女方に贈る「ビンロウとキンマ」は、夫婦の結びつきや誠実さを象徴する大切な品とされています。


さらに、モーカウは使い捨ての皿や器としても活用されています。素朴で手になじみやすく、自然にも優しい。そんな理由で、私はこの素材の製品がとても気に入っています。ShopeeやLazada、TikiといったECサイトでも手頃な価格で販売されています。 https://vn.shp.ee/kvfagzQ

私の幼少期には、小学1年生の教科書にこんな詩が載っていました。ベトナムの子どもたちにとって、とても馴染みのある詩です。
 ビンロウの木に登ったネコさん ネズミくんはおうちにいないね、どこ行った? ネズミくんは市場へ遠出して、 ネコのお父さんの供養の品を買いに行ったんだ。
この詩を読むたびに、私はまたあの時代に戻っていく気がします。ビンロウの木の下で遊んだ日々、子どもたちの笑い声、そして祖父母の温かな手のぬくもり。

photo by Nguyen Nhan, Nguyen Nhan’s Friends —————————— 今回は、ここまでです。 最後まで、お読みいただきましてありがとうございます。 今後とも、「ベ トナム株・経済情報」をよろしくお願いいたします。
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