国家証券委員会は証券会社への査察結果を発表したが、特にベトコムバンク証券(VCBS)では重大な6つの違反が見つかったとした。詳細は以下の通り。
1) ベトコムバンク証券に証券保管口座を持たない外国人投資家は、本来は直接優先的に証券取引所へ発注することができないが、それを行っていた。投資家から受け取った発注手順がしっかりと決められておらず、市場の秩序・公平性・公開性を無視しているが、いまだに改善は見られない。
2) 発注を受け取ったスタッフが時系列よる順番を記入せず、従って注文を整理する際にもその点に留意がなく、恣意的な順番の並べ替えが起こりうる状況であった。
3) 一部特定の法人を含む投資家からの発注を優先的に証券取引所へ送っていた。
4) 自己売買を投資家からの発注に先んじて行っていた。
5) 発注後の口座残高確認をしなかった。
6) 証券取引を担当する22人中13人のスタッフが、資格をもっていなかった。
これ対して、国家証券委員会からは次のような指導があった。
1) 発注手続きについての規定を見直し、在ベトナムの海外銀行支店での証券保管口座に対して直ちに規定を設けること。
2) 発注受領時間による序列化を保障すること、また自己売買よりも顧客の取引を優先すること、発注書記載事項をチェックすること。
3) 一部投資家のために優先的に発注を行うことを直ちに中止し、証券市場の秩序・公平性・公開性の原則を保障すること。内部検査を強化すること。
4) 取引時間に障害が起きないようにふさわしい通信ソフトの能力を向上させること。
5) 証券取引を担当するスタッフに対して資格を取得させること。
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